宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2025/ 9/ 1 11:12 更新 CMEによる太陽風の乱れは、明日の朝、2日6時(世界時1日21時)頃に到来する可能性があります。 担当 篠原 昨日の朝に太陽の中心部で発生したM2.7中規模フレアに伴って、 太陽を丸く囲むように広がるハロー型の CME(コロナ質量放出)が発生しました。 その後得られた画像を用いて、動画を掲載します。 1枚目は、昨日も掲載したGOES衛星CCOR-1の動画です。 その後の画像を含めて、CMEが大きく広がる様子が見えています。 2枚目は、SOHO衛星LASCO C2、C3です。 こちらでもCMEは太陽を囲む様にきれいに広がっています。 CMEがこちら側に向かって広がっていることもありますが、 CMEはだいぶ淡く見えている様に感じます。 3枚目は、太陽を地球よりも右斜め45度くらいから観測している STEREO Ahead衛星のCOR2の動画です。 CMEは太陽の左側に飛び出していて、 地球方向へ噴出していることが分かります。 そして、NOAA/SWPCの太陽風予報によると、 CMEによる太陽風の乱れは、 明日の朝、2日6時(世界時1日21時)頃に地球に到来する可能性があります。 この場合、発生から2日ほどでの到来です。 太陽風の速度が高まって、磁場が強まり、 南北成分が南向きに大きく変化すると、 オーロラなどの磁気圏の活動が激しくなる可能性があります。 今後の変化に注目して下さい。 その後、太陽では中心部南側の4202黒点群で、 C6.8の小規模フレアが発生した程度です。 M2.7のフレアを起こした4199群は穏やかな状態で、 特にフレアは発生していません。 太陽風は、速度が少し上がっていて、 440km/秒前後で推移しています。 平均的な状態です。 磁場強度は、グラフの前半は9nTと少し強まっていましたが、 ゆっくりと下がって、現在は6nTと平均的な状態です。 磁場の南北成分は、北寄りの傾向が続いています。 磁気圏は穏やかで、 AE指数は変化の少ない状態です。 SDO衛星AIA193では、 南東(左下)のコロナホールが目立つようになってきました。 CMEによる太陽風の乱れの後は、 この領域の影響で太陽風の速度が高まりそうです。 ![]() 昨日の動画の続きです。CMEが大きく広がっています。 (c) GOES衛星CCOR-1 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() SOHO衛星でもCMEは太陽を囲む様にきれいに広がっています。 (c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() 太陽を地球よりも右斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星によるCMEです。 (c) STEREO Ahead衛星COR2 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() CMEによる太陽風の乱れは、2日6時(世界時1日21時)頃に地球に到来する可能性があります。 (c) WSA-ENLIL太陽風予報 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) ![]() SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ![]() GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC ![]() ![]() 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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