宇宙天気ニュース

宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)	Supported by NIT, Kagoshima College
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の

宇宙天気概況

Y. Obana

最新状況 (11:02)

今日、C3.6の小規模フレアが発生しました。
また、M1.2の中規模フレアが昨日発生しています。

太陽風の速度がやや高くなっています。

磁気嵐がやや発達しています。

太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)

発生日	JST	検出
3/23	09:41	C3.6
3/22	14:43	C2.5
	13:33	C2.1
	00:38	M1.2
3/21	14:43	C1.4
	01:53	C4.4

黒点 3/23 (NOAA)

群	数	磁場	フレア
4021	1	α	---
4028	6	β	M1
4030	1	α	---
4031	4	β	---
4034	1	α	C2
4035	7	β	C5
4036	15	βγ	C2
4037	4	β	---
4038	2	β	---
4039	3	β	---
4040	1	α	---
4041	1	α	---
4042	1	α	---

太陽風 (DSCOVR)

時刻 JST	速度 km/s	南北磁場 nT
10:55	472	-1.8
-2 h	478	-4.0
-4 h	494	-3.5
-6 h	509	-2.5
-8 h	472	-1.0
-10 h	464	-6.9
-12 h	465	-2.1

磁気圏 (京大)

時刻 JST	Dst nT	nT
10:30	-41	-/ -
-2 h	-49	-/ -
-4 h	-55	-/ -
-6 h	-46	-/ -
-8 h	-49	-/ -
-10 h	-38	-/ -
-12 h	-44	-/ -

放射線 (GOES)

時刻 JST	プロトン 10MeV	電子 2MeV
最新	0.2 →	1x10^2
3/23	0.3	3x10^2
3/22	1.0	3x10^3
3/21	0.6	1x10^3
3/20	0.4	2x10^3
3/19	0.3	1x10^3

静か

激しい

非常に

リアルタイムデータ

27日周期・短期

太陽写真 (swnews)

黒点・群・動画 (SDO)

X線3日・1日 (GOES)

SolarMonitor (TCD)

Latest Events (SolarSoft)

AIA193・動画 (SDO)

AIA304・動画 (SDO)

AIA131・動画 (SDO)

SUVI195 (GOES)

SUVI131 (GOES)

LASCO (SOHO)

ACE1日・7日 (ACE)

K指数 (NOAA)

情報ページ

Space Weather Prediction Center

これまでの経過 (過去のニュースの閲覧・全リスト): 2025/ 3/18 12:10　太陽風は平均的な状態です。磁場が南向きに変化して、磁気圏が活動的になっています。; 2025/ 3/19 08:33　太陽風は平均的な速度で安定しています。太陽は穏やかな状態です。; 2025/ 3/20 10:07　太陽風の速度は少し高まっています。CMEが発生しています。; 2025/ 3/21 09:42　太陽風は低速になりかけています。磁気圏は概ね静穏です。; 2025/ 3/22 11:53　太陽風の速度と磁場が高まる変化が到来しています。磁気圏も活動的になっています。; 最新のニュース

2025/ 3/23 11:02　更新
太陽風はやや高速の状態です。CMEによる太陽風の乱れが到来しそうです。

担当　篠原

太陽風は、450〜480km/秒とやや高速の状態で推移しています。
磁場強度は、昨日のニュースの後に再び20nTに強まり、
夜にかけてその状態が続きました。
その後低下して、現在は6nTと平均的な状態に戻っています。

磁場の南北成分は、グラフの前半は0nT付近でしたが、
中盤以降南寄りで推移する様になっています。
このため磁気圏の活動が強まって、
AE指数は、500nTに達する変化が続き、
1600nTに達する大きい変化も発生しています。

現在の太陽風は磁場強度が下がって来たので、
磁気圏の活動は中規模程度に留まりそうです。

SDO衛星AIA193では、
太陽の南西側(左下)のコロナホールが良く見えるようになっています。
3日後くらいから太陽風の速度が高まりそうです。

また、昨日のニュースで紹介した、
22日1時(世界時21日16時)頃に太陽の左下寄りに広がった
CME(コロナ質量放出)の影響について、
NOAA/SWPCの太陽風予報が発表されています。
これによると、太陽風の乱れは
今朝、23日10時(世界時23日1時)頃に到来するとなっていて、
速度の高い乱れがやって来ると考えている様です。
実際にはどうなるでしょうか。
この後の太陽風に注目して下さい。

太陽で、昨夜、22日22時(世界時22日13時)に
北東側(左上)と中心部南側の2箇所で、
ほぼ同時にフィラメント噴出が発生しました。
SDO衛星AIA193の動画を2つ掲載します。
(動画後半の太陽全体の画像は、ほぼ同じ時間帯です)

この2つ噴出によりCMEが発生していて、
SOHO衛星LASCO C2、C3によると、
太陽の左上と左下に向かってコロナのガスが飛び出しています。

2つめのフィラメント噴出は太陽の中心部で発生しているので、
CMEによる太陽風の乱れは地球に到来する可能性があります。
コロナホールの高速風と重なるかもしれませんが、
明後日、25日くらいに太陽風磁場の強まりとして
変化がやって来るかもしれません。