宇宙天気ニュース

宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)	Supported by NIT, Kagoshima College
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の

宇宙天気概況

Y. Obana

最新状況 (11:53)

今日、M1.2の中規模フレアが発生しました。
また、M1.5の中規模フレアが一昨日発生しています。

太陽風南向き磁場がやや強くなっています。

磁気嵐がやや発達しています。

放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)

発生日	JST	検出
3/22	00:38	M1.2
3/21	14:43	C1.4
	01:53	C4.4
3/20	13:34	C2.6
	12:37	C5.6
	05:25	M1.5
	01:31	C2.8

黒点 3/22 (NOAA)

群	数	磁場	フレア
4021	1	α	---
4025	1	α	C4
4026	6	β	---
4028	10	β	M1
4030	1	α	---
4031	5	β	M2
4033	2	α	---
4034	4	β	C2
4035	6	β	---
4036	4	β	---
4037	2	β	---
4038	2	α	---
4039	4	β	---

太陽風 (DSCOVR)

時刻 JST	速度 km/s	南北磁場 nT
11:45	477	-4.5
-2 h	497	-11.3
-4 h	502	-1.2
-6 h	487	+11.2
-8 h	445	-3.2
-10 h	425	+5.0
-12 h	411	+14.3

磁気圏 (京大)

時刻 JST	Dst nT	nT
11:30	-58	-/ -
-2 h	-27	-/ -
-4 h	-15	-/ -
-6 h	-24	-/ -
-8 h	56	-/ -
-10 h	63	-/ -
-12 h	27	-/ -

放射線 (GOES)

時刻 JST	プロトン 10MeV	電子 2MeV
最新	0.2 →	2x10^1
3/22	1.0	3x10^3
3/21	0.6	1x10^3
3/20	0.4	2x10^3
3/19	0.3	1x10^3
3/18	0.4	1x10^4

静か

激しい

非常に

リアルタイムデータ

27日周期・短期

太陽写真 (swnews)

黒点・群・動画 (SDO)

X線3日・1日 (GOES)

SolarMonitor (TCD)

Latest Events (SolarSoft)

AIA193・動画 (SDO)

AIA304・動画 (SDO)

AIA131・動画 (SDO)

SUVI195 (GOES)

SUVI131 (GOES)

LASCO (SOHO)

ACE1日・7日 (ACE)

K指数 (NOAA)

情報ページ

Space Weather Prediction Center

これまでの経過 (過去のニュースの閲覧・全リスト): 2025/ 3/17 13:46　太陽風は平均的な速度に戻っています。磁気圏はやや活動的です。; 2025/ 3/18 12:10　太陽風は平均的な状態です。磁場が南向きに変化して、磁気圏が活動的になっています。; 2025/ 3/19 08:33　太陽風は平均的な速度で安定しています。太陽は穏やかな状態です。; 2025/ 3/20 10:07　太陽風の速度は少し高まっています。CMEが発生しています。; 2025/ 3/21 09:42　太陽風は低速になりかけています。磁気圏は概ね静穏です。; 最新のニュース

2025/ 3/22 11:53　更新
太陽風の速度と磁場が高まる変化が到来しています。磁気圏も活動的になっています。

担当　篠原

昨夜、21日21時(世界時20日12時)頃から太陽風の速度が高まり始め、
380km/秒とやや低速の状態から、
今朝、22日5時(世界時21日20時)には500km/秒と
高速の風に変わっています。

SDO衛星AIA193の北西側(右上)に見えていた
コロナホールの影響がやって来た可能性があります。
コロナホールの広がりは比較的小さかったのですが、
太陽風の速度はしっかりと高まっています。

速度と共に太陽風の磁場強度が強まっています。
昨夜にかけて5nTと平均的な状態から
20nTへ強まる変化が見られたのですが、
22日3時(世界時21日18時)には、
40nTとかなり大きい変化が発生しています。
その後はゆっくりと20nTに下がり、
グラフの最後で7nTと平均的な状態に戻りかけています。

この磁場の強まりは、17日のニュースでお知らせした
CME(コロナ質量放出)の変化が関係しているのかもしれません。

太陽風磁場の南北成分は、
今朝までは北寄りの傾向で、
グラフの最後に-10nT程度の南向きの変化が発生しています。
このため、AE指数はグラフの途中までは変化の少ない状態が続き、
後半から1000nTに達する大きい変化が見られる様になっています。

太陽風の磁場強度は下がってきましたが、
速度は高まっているので、引き続き変化に注目してください。

SDO衛星AIA193では、
南東側(左下)にコロナホールの大きい広がりが見えています。
4〜5日後くらいからこちらの影響に注目して下さい。

SOHO衛星LASCO C2、C3によると、
22日1時(世界時21日16時)頃に、
太陽の左下寄りにかなり淡いCMEが広がっています。
STEREO Ahead衛星の画像が更新されていないので、
太陽のこちら側の現象か向こう側の現象かはっきりしません。

SDO衛星AIA131、193を見ると、
22日0時半(世界時21日15時半)に南西(右下)の4028黒点群で
M1.2の中規模フレアが発生し、
ほぼ同じ頃に中心部でも爆発現象が発生しています。
これらの変化がCMEに関係している可能性がありますが、
CMEの広がり方やタイミングがやや合わない様にも感じます。

太陽のこちら側の現象であれば、
2〜3日後くらいに太陽風の強まりがやって来るかもしれません。
コロナホールの変化と重なって、複雑な推移になるかもしれません。