宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:07)
今日、M1.5の中規模フレアが発生しました。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/20 05:25 M1.5
01:31 C2.8
3/19 20:19 C2.9
13:34 C1.5
3/18 07:37 C3.6
04:09 C9.8
00:49 C6.6

黒点  3/20 (NOAA)
磁場 フレア
4020 1 α ---
4021 2 β ---
4022 4 β ---
4023 1 α ---
4025 8 β C2
4026 4 β ---
4028 13 β C3
4030 1 α C3
4031 11 βγ M2
4034 11 β C4
4035 4 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:55 497 +0.7
-2 h 501 +0.6
-4 h 507 -2.7
-6 h 505 -4.9
-8 h 483 -6.0
-10 h 482 -0.3
-12 h 485 +0.1

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
09:30 -17 -/ -
-2 h -21 -/ -
-4 h -29 -/ -
-6 h -27 -/ -
-8 h -18 -/ -
-10 h -21 -/ -
-12 h -24 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
3/20 0.3 2x10^3
3/19 0.3 1x10^3
3/18 0.4 1x10^4
3/17 0.3 1x10^4
3/16 0.3 7x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2025/ 3/15 10:00 太陽風は高速の風が続いています。磁気圏もある程度活動的です。
2025/ 3/16 09:51 太陽風の速度は下がり始めています。磁気圏は穏やかになっています。
2025/ 3/17 13:46 太陽風は平均的な速度に戻っています。磁気圏はやや活動的です。
2025/ 3/18 12:10 太陽風は平均的な状態です。磁場が南向きに変化して、磁気圏が活動的になっています。
2025/ 3/19 08:33 太陽風は平均的な速度で安定しています。太陽は穏やかな状態です。
最新のニュース

2025/ 3/20 10:07 更新
太陽風の速度は少し高まっています。CMEが発生しています。

担当 篠原

太陽風の速度は、昨日のニュースの後に450km/秒へ少し上がり、
今日未明に一時的に500km/秒まで高まっています。
現在は少し下がって480km/秒とやや高速の状態です。
磁場強度は、6〜7nTで推移していましたが、
グラフの最後は3nTとやや弱くなっています。

磁場の南北成分は、
-5nTを超えるくらいの南向きの変化が発生していて、
磁気圏の活動が強まり、
AE指数では800nTや1000nTを少し超えるような
中、大規模の変化が発生しています。

太陽風のグラフの最後で磁場強度が下がっているので、
この後は、磁場が南を向いても変化は小さくなりそうです。


太陽では、昨日の朝、19日9時(世界時19日0時)頃に、
中心部北側(上側)でフィラメント噴出が発生しています。
SDO衛星AIA304の動画を掲載します。
コロナのガスが上側に飛び出す様子が見えています。

この噴出に対応すると思うのですが、
SOHO衛星LASCO C2、C3で、太陽の左上に向かう
CME(コロナ質量放出)が観測されています。
また、太陽を地球よりも右側から観測している
STEREO Ahead衛星のCOR2でも、
CMEが太陽の左上に大きく広がっています。

発生場所が太陽の中心に近いので、
太陽風磁場の強まりなどが地球に到来するかもしれません。
この時、磁場が南向きに強まると、
磁気圏の活動が強まる可能性があります。
到来は22〜23日くらいでしょうか。

また、今朝、20日5時半(世界時19日20時半)に、
北西(右上)の4031黒点群でM1.5の中規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA131の動画を掲載します。




太陽の中心部北側で発生したフィラメント噴出。
(c) SDO衛星AIA304、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の左上へ広がるCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽を地球よりも右側から観測しているSTEREO Ahead衛星によるCMEの様子。
(c) STEREO Ahead衛星COR2 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


4031黒点群で発生した、M1.5の中規模フレア。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。