宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by NIT, Kagoshima College |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2024/ 3/ 4 09:22 更新 太陽風の急な強まりが到来し、磁気圏の活動が強まりました。 担当 篠原 昨夕、3日17時50分(世界時3日8時50分)頃に、 太陽風の小規模の急な強まりがACE衛星で観測されました。 太陽風の速度は280km/秒から340km/秒へ急に高まり、 磁場強度は2nTから14nT、そして19nTへ強まりました。 磁場は強まっていますが、速度は低速のままです。 2月29日のニュースで紹介した、 2月28日に発生したC5.1の小規模フレアの時に発生した 淡いCME(コロナ質量放出)による乱れが 到来したのかもしれません。 その場合、発生から4日で地球へ到来したことになり、 340km/秒という速度を考えると、良さそうに思います。 乱れが到来して2時間後くらいから、 太陽風磁場の南北成分が南向きに大きく変化して、 -15nTに達する変化が5時間程続きました。 磁気圏の活動は強まって、 AE指数は1000〜1500nTに達する大規模な変化が 3時間程発生しています。 ただし、太陽風の速度が下がったままなので、 激しい変化にはなっていない印象です。 その後も太陽風の磁場強度は10〜15nTと 強まった状態が続いていますが、 南北成分は南北に変化する様になり、 南向きの変化も-10nTくらいに下がっています。 このため、AE指数の変化は次第に小さくなっています。 現在の速度は350km/秒と低速で推移しています。 この後、磁場強度が下がっていくと、 磁気圏も穏やかになっていくでしょう。 太陽は、今日未明、4日1時半(世界時3日16時半)に C3.1の小規模フレアが発生していますが、 北西の端(右上)の向こう側で発生したフレアです。 こちら側では目立つ活動は発生していません。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |