宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2023/12/29 09:51 更新 太陽風は低速になり、磁気圏も穏やかです。 担当 篠原 DSCOVR衛星の太陽風速度のグラフは、 後半の値が不安定になっています。 ACE衛星のグラフと合わせて考えると、 450km/秒から350km/秒へ次第に低下して、 現在は低速の風になっている様です。 磁場強度は、5nTから3nTへ下がって やや弱くなっていましたが、 グラフの最後で8nTに強まる変化が発生しています。 太陽風の小さい乱れが来ているのかもしれません。 太陽風磁場の南北成分は、 0nT付近で小さく変化しています。 磁気圏は穏やかで、 AE指数は時々小さい変化が起きている程度です。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、 コロナホールの先頭(右側)が太陽の中心線に達しています。 ここから吹き出している速度の高い太陽風が、 3日ほどかけて地球にやって来ます。 1月1日頃から太陽風の速度が高まって、 磁気圏の活動を強めるかもしれません。 27日前、54日前の写真とコロナホールの広がりを比べると、 現在は幅が狭くなって、広がりが小さくなっています。 27日周期の図では、前周期の太陽風は、 12月3日の終わり頃(日本時間は4日の朝)から速度が高まり、 最高で600km/秒に達する高まりが4日ほど続きましたが、 今回の変化はこれよりも規模が小さくなるかもしれません。 太陽は、今朝、29日5時半(世界時28日20時半)に、 C2.1の小規模フレアが 東端(左端)の少し向こう側で発生しています。 これからこちら側に進んで来ますが、 どの様な領域があるのでしょうか。 と書いているところで、 X線グラフの最後でC2.5の小規模フレアが発生しました。 西の端(右端)近くの3530黒点群で発生しています。 (c) SDO衛星AIA193 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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