宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:42)
今日、X2.8の大規模フレアが発生しました。
また、M5.8の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/15 12:39 C3.8
12:20 C4.5
09:50 C5.2
08:33 C5.4
04:25 M1.2
01:43 X2.8
01:28 C3.7
12/14 22:33 M2.3
16:14 M5.8
13:50 C3.3
12/13 23:34 C9.5
07:31 C2.9

黒点 12/15 (NOAA)
磁場 フレア
3513 2 β C2
3514 21 βδ X2
3515 1 α ---
3516 1 α ---
3517 2 α ---
3518 3 β ---
3519 15 β C2
3520 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:34 443 -3.7
-2 h 445 -3.4
-4 h 436 -4.6
-6 h 445 -3.0
-8 h 451 -3.7
-10 h 449 -5.8
-12 h 405 -4.0

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 -40 -/ -
-2 h -32 -/ -
-4 h -33 -/ -
-6 h -41 -/ -
-8 h -44 -/ -
-10 h -41 -/ -
-12 h -51 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 1.2 2x10^1
12/15 1.6 1x10^2
12/14 0.3 1x10^2
12/13 0.3 5x10^2
12/12 0.3 2x10^3
12/11 0.3 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2023/12/10 13:55 太陽風は平均的な状態です。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。
2023/12/11 12:57 3511黒点群のフレアが続いています。太陽風は低速です。
2023/12/12 12:16 小型の彗星が太陽に近付いています。太陽風は低速で、磁気圏は穏やかです。
2023/12/13 13:40 太陽風磁場が南向きに強まり、磁気圏の活動が強まりました。
2023/12/14 13:04 太陽風磁場の強まりが到来し、磁気圏の活動も強まっています。
最新のニュース

2023/12/15 13:42 更新
X2.8の大規模フレアが発生しました。CMEも発生しています。

担当 篠原

今日未明、15日2時(世界時14日17時)に、
太陽の西側(右側)の3514黒点群で、
X2.8の大規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA131の動画を掲載します。

現在の第25活動周期の中では、最大の規模のフレアです。
これまでは、2022年4月20日と2023年2月17日に発生した
X2.2が最大の規模でした。
また、X2.8以上のフレアの発生は、
2017年9月10日のX8.2以来となり、6年ぶりです。

SOHO衛星LASCO C2、C3を見ると、
CME(コロナ質量放出)は、太陽の右寄りに噴出していますが、
太陽の左側にもガスが広がる様子が見えているので、
太陽風の乱れは地球へ到来しそうです。
発生から2〜3日程度で到着すると考えると、
明日の夜遅くから明後日あたりでしょうか。
NOAA/SWPCの太陽風予報の更新にも注目して下さい。

3514黒点群では、その前に、
14日16時(世界時14日7時)にM5.8、
14日22時半(世界時14日13時半)にM2.3の
中規模フレアが発生しています。
この後も活動は続くでしょうか。


太陽風は、DSCOVR衛星とACE衛星の両方のグラフを掲載します。
昨日の朝に始まった太陽風磁場の強まりは、
その後はゆっくりと下がって、
現在は4nTと平均的な状態に戻っています。

南向きに強まっていた磁場の南北成分は、
その後も南向きの状態が続いていますが、
変化は次第に小さくなり、現在は-3nT程度になっています。

速度は、ACE衛星の図で途中までしかデータがありませんが、
350km/秒から320km/秒へ下がり、より低速になっている様です。

磁気圏活動の強まりは、
磁場の弱まりとともに下がっていて、
AE指数は、初めは500nTを超える変化が発生していますが、
中盤は300nT程度に下がり、
最後は小さい変化しかありません。

SDO衛星AIA193では、
太陽の中心部の北東側(左上)にコロナホールが見えています。
X2.8フレアの影響が重なるため
変化としては分からないかもしれませんが、
3日後くらいにこの領域の影響が見られるかもしれません。




3514黒点群で発生したX2.8の大規模フレア。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽を丸く囲むように広がるハロー型のCMEが発生しています。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。