宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (14:34)
昨日、C4.2の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/10 --- ---
11/ 9 05:05 C4.2
11/ 8 17:41 C6.8
11:50 C4.7
09:41 C2.3
07:56 C2.9
00:50 C2.0

黒点 11/10 (NOAA)
磁場 フレア
3477 7 β ---
3479 4 β C2
3480 2 β C3
3481 3 β C1
3482 1 α ---
3483 16 β C7

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
14:25 483 -1.1
-2 h 484 -0.4
-4 h 480 +2.2
-6 h 477 +0.5
-8 h 508 +0.3
-10 h 478 -2.8
-12 h 518 +2.0

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 -31 -/ -
-2 h -16 -/ -
-4 h -9 -/ -
-6 h 1 -/ -
-8 h -11 -/ -
-10 h -22 -/ -
-12 h -23 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 1.7 1x10^3
11/10 2.7 6x10^3
11/ 9 0.3 3x10^3
11/ 8 0.3 4x10^3
11/ 7 0.3 9x10^2
11/ 6 0.4 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2023/11/ 5 13:17 太陽風は低速ですが、磁場の強まりが到来しています。
2023/11/ 6 12:45 太陽風の乱れが到来して、磁気圏の活動が激しくなっています。
2023/11/ 7 13:35 太陽風の速度がより高まっています。太陽は穏やかです。
2023/11/ 8 13:25 高速の太陽風が続いています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。
2023/11/ 9 12:38 太陽風は、700km/秒と高速の状態が続いています。
最新のニュース

2023/11/10 14:34 更新
太陽でハロー型のCMEが発生しました。10月の黒点相対数は 99.4 でした。

担当 篠原

WDC-SILSOより、10月の黒点相対数は 99.4と発表されました。
4月の 97.6 以来の2桁で、9月の 133.6 から大きく下がりました。

1日値を見ると、10月15日までは100を超えていたのですが、
10月16〜30日にかけて2桁となり(31日は107でした)、
10月25日は 33 にまで下がっています。
可視光写真の動画でも、
途中から黒点が少なくなるのが良く分かります。

太陽活動全体から見えれば、一時的な減少でしょう。
今後の高まりの様子など、推移に注目して下さい。



太陽風は、ACE衛星のデータが停止しているため、
DSCOVR衛星のグラフを掲載します。
これによると、速度は480km/秒前後で一定になっていますが、
正しく測定できていない様に思います。

と書いていたところで、
ACE衛星の最新データだけ表示されました。
これによると、速度は670km/秒と高速の状態が続いています。

磁場強度は、4nTから3nTに少し下がり、
やや弱い状態です。
磁場の南北成分は、細かく南北に変化しています。
磁気圏はやや活動的で、
AE指数は300〜500nTの小規模の変化が度々発生しています。

SDO衛星AIA193では、
コロナホールは西の端(右端)に達して、
ほとんど見えなくなっています。
コロナホールの影響はこれから弱まりそうです。


太陽は、南西(右下)の3480黒点群で
9日20時(世界時9日11時)にC2.6の小規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA193の動画を見ると、
広い範囲でコロナが激しく動く様子が見えています。

この活動に伴って、CME(コロナ質量放出)が発生しています。
発生領域が太陽の中心に近いため、
SOHO衛星LASCO C2、C3を見ると、
太陽を丸く囲むように広がるハロー型のCMEになっています。

NOAA/SWPCの太陽風予報によると、
明後日の早朝、12日4時(世界時11日19時)頃に
太陽風の乱れが到来する可能性があるとのことです。
注目してください。





太陽黒点相対数の長期変化。10月の黒点相対数は 99.4 でした。
(c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース


1975年以降の太陽黒点相対数の長期変化。
(c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース


10月の太陽黒点の推移。SDO衛星。
(c) SDO衛星 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


C2.6の小規模フレアでは、広い領域で変化が発生しています。
(c) SDO衛星AIA193 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽を丸く囲むように広がるハロー型のCMEが発生しています。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽風の乱れは、12日4時(世界時11日19時)頃に到来する可能性があります。
(c) NOAA/SWPC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。