宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2023/10/20 12:31 更新 太陽風は低速になっています。磁気圏も穏やかな状態です。 担当 篠原 太陽風の速度は、昨日のニュースの後400km/秒台を割り、 今朝にかけて330km/秒へ下がっています。 低速の状態です。 磁場強度は、6nTから5nTへ少し下がっていますが、 平均的な状態が続いています。 磁場の南北成分は、 グラフの前半は南向きの状態が続きましたが、 後半は0nT付近に変わっています。 磁気圏の活動もこれに関係して、 AE指数を見ると、 グラフの途中までは300〜500nTの小規模の変化が連続していますが、 最後は変化がなくなって穏やかになっています。 太陽風の速度が下がっていることもあり、 この後も磁気圏は穏やかに推移しそうです。 太陽は、CME(コロナ質量放出)の発生が続いています。 昨日の昼、19日11時(世界時19日2時)に右上の方向へ、 20日0時(世界時19日15時)には左下へ噴出が発生しています。 1つめのCMEは、太陽の少し向こう側で発生した現象で、 SDO衛星AIA193では、コロナが噴き上がる様子が見えています。 2つめのCMEでは、直後の20日2時(世界時19日17時)に 南東の端近く(左下)でフィラメント噴出が発生しています。 SDO衛星AIA304の動画を掲載します。 時間が接近していますが、こちらが少し後に起きているので、 SOHO衛星の動画で見えているCMEは、 太陽の向こう側で発生した現象の様です。 (最初の記事掲載時から文章を修正しました) フレアは、C1〜2の小さい規模の変化が数回発生しています。 その半分ほどは、北西の端(右上)で発生しています。 この領域はこれから見えなくなるので、 この後の太陽はより穏やかになりそうです。 (c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽の左下に広がるCME。 (c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 南東の端近くで発生したフィラメント噴出。 (c) SDO衛星AIA304、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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