宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2023/ 6/12 13:03 更新 太陽風は平均的な状態に戻っています。磁気圏は穏やかです。 担当 篠原 宇宙天気の話題ではありませんが、 SOHO衛星LASCO C2、C3に小さい彗星が現れました。 1枚目の動画で紹介します。 青色のC2の画像は、3日前の9日から始めています。 太陽の下の方の真ん中あたりに小さい白い点が現れ、 上に向かって(太陽に向かって)進みます。 太陽に近付くと次第に明るくなって、 やがて太陽を隠している丸い部分に重なって見えなくなります。 ここからは赤色のC2です。 彗星は写真の右下から現れます。 よく見ると、淡い尾も見えています。 そのまま太陽に近付いて行って、 今日の未明に見えなくなりました。 太陽では、今朝、12日9時(世界時12日0時)頃から、 北の端近く(上側)でフィラメント噴出が発生しています。 SDO衛星AIA304の動画を掲載します。 上に向かって激しい噴出が発生しています。 地球に対しては横向きなので、影響はないでしょう。 フレアは、C1〜3の小さい変化が起きている程度です。 太陽風は、速度が430km/秒程度に上がり、 平均的な速さに戻っています。 磁場強度は、今朝早くまで10nT付近で推移していましたが、 現在は少し下がって、5〜7nTです。 磁気圏は穏やかで、 AE指数は小さい変化が起きている程度です。 SDO衛星AIA193では、 中心部の東側に小さいコロナホールが見えています。 4日後くらいの太陽風に影響が見られるでしょうか。 (c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽の北の端近くで発生したフィラメント噴出。 (c) SDO衛星AIA304、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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