宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2023/ 6/ 9 12:49 更新 太陽風は更に低速になっています。5月の黒点相対数は 137.9 でした。 担当 篠原 WDC-SILSOより、2023年5月の黒点相対数は 137.9 と発表されました。 4月に 96.4 と2桁台に下がったのですが、すぐに3桁に戻りました。 値としては、2023年1月の 143.6 に続いて、 第25期第2位に達しています。 さらに、日々の黒点相対数を見ると、 5月は31日全てで100に達していました。 最低値は5月1日の105です。 これは今周期初で、 月平均値が最高になっている1月でも、 100に達したのは31日中25日と80%程度でした。 更にさかのぼると、 前の周期の第24期でこれを達成したのは 2014年3月の1回だけです。 最近の低調な太陽活動の中では貴重な記録になっています。 もう一つ戻って第23期を調べると、 1999年から2002年にかけて18回発生していて、 特に珍しい記録ではありませんでした。 この差は、3枚目のグラフの高まりの違いを見ると納得です。 今期はこの後何回発生するでしょうか。 現在の太陽は、黒点は多く見えていますが、 活動は比較的穏やかで、 昨夜西の端(右端)で発生したC4.8の小規模フレア以降は、 目立った変化は発生していません。 太陽風は、速度が350km/秒から300km/秒へ下がり、 より低速になっています。 磁場強度は、8nTから5nTへ下がり、 平均的な状態に戻っています。 磁気圏は静穏で、 AE指数は小さい変化が発生している程度です。 SDO衛星AIA193では、 南北のコロナホールが西に進んでいます。 明日、明後日くらいから影響が始まるでしょうか。 太陽黒点相対数の長期変化。5月の黒点相対数は 137.9 でした。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 5月の太陽黒点の推移。SDO衛星。 (c) SDO衛星 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 1975年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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