宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:20)
今日、M1.2の中規模フレアが発生しました。
また、M3.9の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風南向き磁場が大きくなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/ 6 09:13 C2.9
07:09 C9.7
00:22 M1.2
5/ 5 16:33 M2.1
15:56 C9.5
14:16 C5.0
09:52 C2.5
06:23 C2.5
5/ 4 17:06 M3.9
14:01 C5.2
11:50 C4.0
10:54 C4.9
09:54 C3.3
05:48 C4.1
03:10 C2.9

黒点  5/ 6 (NOAA)
磁場 フレア
3293 6 β C5
3294 1 α ---
3296 11 β M4
3297 18 β M1
3299 4 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:14 376 -7.7
-2 h 328 -2.9
-4 h 337 -2.8
-6 h 339 -1.9
-8 h 346 -1.0
-10 h 430 -0.8
-12 h 430 -0.2

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
09:30 1 -/ -
-2 h -2 -/ -
-4 h 11 -/ -
-6 h 8 -/ -
-8 h 7 -/ -
-10 h 6 -/ -
-12 h 13 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.3 1x10^4
5/ 6 0.4 2x10^4
5/ 5 0.4 2x10^4
5/ 4 0.5 1x10^4
5/ 3 0.4 2x10^4
5/ 2 0.4 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2023/ 5/ 1 12:05 M2.4の中規模フレアが発生しました。太陽風はやや高速で、磁気圏は穏やかになっています。
2023/ 5/ 2 12:10 M7.1の中規模フレアが発生しました。太陽風は高速で、磁気圏も活動的です。
2023/ 5/ 3 11:23 4月の黒点相対数は 96.4 でした。水星がコロナの手前を通過しています。
2023/ 5/ 4 08:15 Mクラスの中規模フレアが5回連続で発生しました。太陽風は平均的な速度です。
2023/ 5/ 5 10:26 M3.9の中規模フレアが発生しました。CMEによる乱れが到来するかもしれません。
最新のニュース

2023/ 5/ 6 10:20 更新
M2.1の中規模フレアが発生しました。太陽風の乱れが到来しています。

担当 篠原

昨夕、5日16時半(世界時5日7時半)に、
太陽の中心部北東側(左上)の3296黒点群で、
M2.1の中規模フレアが発生しました。
3296群では、4日のM3.9に続くMフレアです。

その直前に、左側の3297群でC9.5と
Mクラスに近い小規模フレアが発生しています。
2つのフレアの様子を、
SDO衛星AIA131の動画で紹介します。

さらに、その直前の5日15時(世界時5日6時)頃には、
東端(左端)でプロミネンス噴出が発生しています。
GOES衛星SUVI 304の動画を掲載します。
太陽の左に向かって、コロナが大きく噴き出しています。

これらの活動により、CME(コロナ質量放出)が発生しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を見ると、
初めにプロミネンス噴出によるCMEが太陽の左側に、
続いて、M2.1フレアによるCMEが
太陽を丸く囲むように広がっています。

この噴出による太陽風の乱れは、
NOAA/SWPCの予報では、
明後日の夜、8日21時(世界時8日12時)頃に
到来する可能性があるとのことで、
地球まで3日くらいかかると考えている様です。
注目して下さい。

3296群では、
その後、M1.2の中規模フレアが発生しています。
また、X線グラフの最後のC9.7の小規模フレアは、
南西の端(右下)で発生しています。


太陽風は、DSCOVR衛星の速度データがやや不安定なので、
ACE衛星のグラフも掲載します。
これらを見ると、速度は400km/秒から320km/秒へさがり、
低速になっています。
磁場強度は、3〜4nTとやや弱い状態でした。

そして、DSCOVR衛星のグラフの最後、
6日9時半(世界時6日0時半)に、
速度が320km/秒から400km/秒へ、
磁場強度が3nTから12nTヘ、
急に強まる変化が発生しています。

対応する現象がどれか分からないのですが、
CMEによる太陽風の乱れが到来した様です。
磁場の南北成分は、-12nTと南向きに大きく強まっています。
この状態が続くと、磁気圏の活動が強まります。
速度は平均的な状態なので、
激しい乱れにはならないと思います。

この後の太陽風の変化に注目して下さい。



3297黒点群のC9.5と3296黒点群のM2.1のフレアの様子。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の東端で発生したプロミネンス噴出。
(c) GOES衛星SUVI 304 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の左に飛び出すCMEと、丸く囲むハロー型のCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽風の乱れは、8日21時(世界時8日12時)頃に到来する可能性があります。
(c) NOAA/SWPC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。