宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:23)
今日、C5.5の小規模フレアが発生しました。
また、M7.1の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/ 3 09:58 C2.3
07:52 C2.2
05:57 C2.3
03:54 C3.5
03:09 C5.5
02:21 C3.3
5/ 2 19:48 C2.4
14:56 C5.2
13:37 C4.3
07:02 C7.5
06:43 C3.4
5/ 1 23:26 C7.4
22:38 C4.2
22:04 M7.1
20:55 C2.7
16:41 C5.2
15:56 C5.4
13:33 C3.5
11:50 C3.6
09:54 M1.1
06:27 C5.0
04:59 M2.4

黒点  5/ 3 (NOAA)
磁場 フレア
3285 2 α ---
3288 8 βδ M7
3289 14 β C3
3291 2 α ---
3293 9 βδ M2
3294 1 α ---
3295 2 α ---
3296 5 β ---
3297 1 α C2

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:14 486 +1.8
-2 h 482 +2.2
-4 h 479 +0.9
-6 h 495 +0.4
-8 h 498 -1.2
-10 h 498 +0.4
-12 h 510 +2.6

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
10:30 2 -/ -
-2 h -8 -/ -
-4 h -7 -/ -
-6 h -9 -/ -
-8 h -8 -/ -
-10 h -11 -/ -
-12 h -11 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.3 1x10^4
5/ 3 0.4 2x10^4
5/ 2 0.4 2x10^4
5/ 1 0.4 2x10^4
4/30 0.4 3x10^4
4/29 0.3 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2023/ 4/28 14:09 高速の太陽風が続き、磁気圏も活動的です。
2023/ 4/29 13:24 太陽風は高速の状態が続いています。磁気圏も活動的です。
2023/ 4/30 11:16 600km/秒台の高速太陽風が続いています。磁気圏も活動的です。
2023/ 5/ 1 12:05 M2.4の中規模フレアが発生しました。太陽風はやや高速で、磁気圏は穏やかになっています。
2023/ 5/ 2 12:10 M7.1の中規模フレアが発生しました。太陽風は高速で、磁気圏も活動的です。
最新のニュース

2023/ 5/ 3 11:23 更新
4月の黒点相対数は 96.4 でした。水星がコロナの手前を通過しています。

担当 篠原

WDC-SILSOより、2023年4月の黒点相対数は 96.4 と発表されました。
昨年12月から3月まで、4か月連続で100を超えていたのですが、
5か月ぶりに2桁台に下がりました。

2枚目の可視光写真の動画を見ると、
4月の前半に黒点の少ない時期があり、
これが平均値を下げる原因になった様です。
月の中盤以降は、1日値が100を超える日が多くなっています。

1枚目の図で前の第24期を見ると、
2011年9月から12月にかけて4か月連続で100を超えた後、
2桁に下がる状態が1年半程度続いています。
今期も同様にこの後低めになるのか、すぐに100台に戻るのか、
今後の変化に注目して下さい。



現在の太陽は、南西の端(右下)に近づいた3288黒点群で、
C4〜5などの小規模フレアが続いています。

東端(左端)の3297群は、
C2の小さい小規模フレアが発生した程度です。

宇宙天気の話題ではありませんが、
SOHO衛星LASCO C2で、
水星が太陽コロナの手前を横切る様子が見えています。
4枚目に掲載した動画は、1日間のC2の画像ですが、
太陽を隠している丸い枠の少し上を、
左から右へゆっくりと移動する黒い点が見えています。
これは、内合を迎えた水星が、
太陽のコロナに重なって影となって見えている様です。

この動画では、2日14時(世界時2日5時)頃に、
太陽を丸く囲むように広がる
ハロー型のCME(コロナ質量放出)が見えています。
5枚目にLASCO C3と組み合わせた動画を掲載します。
SDO衛星によると、
太陽のこちら側で目立った変化は発生していないので、
向こう側で発生した現象の様です。
その場合、地球への影響はありません。


太陽風は、速度が500km/秒から480km/秒へ
少し下がりかけています。
磁場強度は、5nTと平均的な状態です。

磁場の南北成分は、
グラフの中盤から北寄りの傾向に変わっています。
磁気圏は穏やかになっていて、
AE指数は変化が見られなくなっています。

太陽風の速度はこの後下がっていくのか、
高まった状態が続くのか、引き続き注目してください。
SDO衛星AIA193では、
中心部の南側にコロナホールが広がっています。
3日後くらいからこの領域の影響が始まりそうです。



太陽黒点相対数の長期変化。4月の黒点相対数は 96.4 でした。
(c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース


4月の太陽黒点の推移。SDO衛星。
(c) SDO衛星 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


1975年以降の太陽黒点相対数の長期変化。
(c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース


太陽の北側のコロナの手前を通過する水星。
(c) SOHO衛星LASCO C2 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽を丸く囲むように広がるハロー型のCMEが発生しています。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。