宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2023/ 4/25 13:39 更新 太陽風は高速ですが、磁場の強まりは終わり、磁気圏も穏やかになっています。 担当 篠原 太陽風は、速度は500〜550km/秒と 高速の状態が続いていますが、 32nTに強まっていた磁場強度は、 昨日の夕方から低下がはじまり、 現在は5nTと平均的な状態に戻っています。 太陽風の乱れは終わったと言えそうです。 南向きに強まっていた磁場の南北成分は、 24日19時(世界時24日10時)頃に北向きに切り替わっています。 このため、磁気圏活動の強まりもこの頃までとなり、 AE指数は、グラフの後半から変化がなくなっています。 Dst指数の速報値は、その後値が修正されて、 最も大きく下がった時で -187nTとなり、 -200nTには達しませんでした。 この規模でDst指数が下がったのは、 2018年8月26日の -175nTや、 2015年6月23日の -198nT以来です。 先月、2023年3月24日にも大きい変化が発生しましたが、 現時点では -163nTに修正されています。 太陽風の速度の高まりが続いているのは、 コロナホールの影響が来ているからではないかと思います。 SDO衛星AIA193を見ると、 太陽の中心部にコロナホールが見えています。 続いてこの領域の影響がやって来そうです。 太陽は穏やかな状態が続いていて、 C1〜2の小さい小規模フレアが発生した程度です。 Dst指数速報値は最大で -187nTに達しました。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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