宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:07)
昨日、C2.2の小規模フレアが発生しています。
太陽風南向き磁場が非常に強まっています。
磁気嵐が非常に発達しています。
太陽放射線が強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/24 --- ---
4/23 15:37 C2.2
00:55 C2.0
4/22 15:54 C2.0
10:35 C4.8
07:15 C4.0
02:30 M1.7

黒点  4/24 (NOAA)
磁場 フレア
3279 3 β C5
3281 2 α ---
3282 8 βγ C1
3283 4 β M2
3284 2 α ---
3285 7 β C1

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:55 566 -28.5
-2 h 596 -30.0
-4 h 583 +4.7
-6 h 639 +14.2
-8 h 447 -5.8
-10 h 471 -12.6
-12 h 357 -8.1

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -206 -/ -
-2 h -130 -/ -
-4 h -131 -/ -
-6 h -153 -/ -
-8 h -95 -/ -
-10 h -43 -/ -
-12 h -33 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.3 2x10^1
4/24 26.2 2x10^2
4/23 2.6 4x10^2
4/22 1.6 2x10^2
4/21 0.4 1x10^2
4/20 0.4 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2023/ 4/19 16:31 太陽風の急な強まりが到来しました。速度は高速になっています。
2023/ 4/20 13:51 太陽風磁場が南向きに強まって、磁気圏の活動が活発になりました。
2023/ 4/21 13:31 太陽風は低速になり、磁気圏は穏やかです。
2023/ 4/22 12:31 M1.7の中規模フレアが発生しました。ハロー型のCMEが発生しています。
2023/ 4/23 13:18 太陽風は低速になっています。CMEによる太陽風の乱れが明日到来する可能性があります。
最新のニュース

2023/ 4/24 13:07 更新
CMEによる太陽風の乱れが到来しました。太陽風は高速で、磁場が強く南向きに変化し、磁気圏の活動も激しくなっています。

担当 篠原

今日未明、24日2時(世界時23日17時)頃に、
太陽風速度や磁場の急な強まりが
DSCOVR衛星で観測されました。

速度は、350km/秒の低速の状態から、
初めに500km/秒、その後、600km/秒と
高速の状態に変化しています。
磁場強度は、その前に10nTくらいに強まる変化が
到来していたのですが、
変化の到来で25nT、グラフの終わり頃では33nTに達する
かなりの強まりが発生しています。

22日未明に発生したCME(コロナ質量放出)
による乱れだと考えられますが、
発生から2日でやって来ました。
コロナホールの影響が重なって、
より激しい変化になったのかもしれません。

地磁気観測所の地上磁場データを見ると、
24日2時35分(世界時23日17時35分)くらいに、
磁場の急な強まりが観測されています。

太陽風磁場の南北成分を見ると、
このCMEによる乱れが到来する前から、
-9nTくらいの南向きの変化が半日近く続いていました。
ここにCMEの乱れが到来して、
初めに -20nTくらいのかなり強い南向きの変化が発生します。

南向きの状態は3時間ほど続いて、
一旦北向きに切り替わりますが、
今朝、24日10時(世界時24日1時)頃から、
更に強い、-30nTの南向きの変化が到来して、
現在もこの状態です。

これらの変化により、磁気圏がかなり激しく乱れています。
京都大学WDCによるDst指数の速報値では、
グラフの最後は -208nTに達しています。
速報値なので、
この後値が修正される可能性が高いことに注意が必要ですが、
-200nTを超える変化になると、
2015年3月17日の -234nT以来となり、8年ぶりの規模です。

また、静止軌道のGOES衛星は、この時間は昼側にいたため、
一時的に磁気圏を飛び出して、
太陽風の南向き磁場を観測しています。
グラフがマイナスになっているところがその時間帯です。
(衛星が動いたのではなく、磁気圏の境界が変化したためです)

AE指数も2000nTに達する激しい変化を観測しています。
ただし、擾乱の規模が激しくなると、
AE指数は変化の規模を正しく測る事ができなくなります。

太陽風の乱れは現在も進行中です。
引き続き変化に注目してください。


太陽は、C1〜2の小さい小規模フレアが発生した程度で、
穏やかに推移してます。




地上の磁場観測では、24日2時35分(世界時23日17時35分)頃に急な強まりが発生しています。
(c) 気象庁地磁気観測所


Dst指数(速報値)は、-208nT の変化が発生しています。
(c) 京都大学WDC


静止軌道のGOES衛星における北向き磁場の変化。
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。