宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2023/ 4/16 14:37 更新 フィラメント噴出とCMEが発生しています。オーロラとFalcon 9の渦巻きをどうぞ。 担当 篠原 アラスカ・フェアバンクスの今野さんより、 現地15日1時50分(世界時15日18時50分)頃に撮影された、 オーロラとFalcon 9によると思われる渦巻きが 一緒に写った写真をいただきました。 この渦巻きは、時々話題になる現象で、 spaceweather.comやsoraeの記事などで紹介されています。 今野さんによると、 真北の10〜15度のところで発見し、 渦巻きは巨大化してゆっくり上に上がり、 やがて色が薄くなりながら南の方に向かったそうです。 SpaceXのページを見ると、 3時間ほど前にFalcon 9ロケットを カリフォルニアのVandenbergで打ち上げたとのことです。 このロケットが地球を2周する少し前に アラスカの上空を通った時の様子ではないかと思います。 1、2枚目の写真の渦のすぐ左上に、 カシオペヤ座のWの星の並びが見えています。 これで実際の渦の大きさが想像できます。 今野さんからの写真はもう3枚あり、明日の記事で紹介します。 また、写真に添えているリンク先(facebook)の今野さんのページには、 この時の動画が掲載されています。 太陽でフィラメント噴出が目立っています。 4枚目の画像はSDO衛星AIA304の動画です。 15日19時(世界時15日10時)頃に中心部北側(上側)で、 続いて、16日1時(世界時15日16時)に南西側(右下)で、 それぞれフィラメント噴出が発生しています。 さらに、5枚目はSDO衛星AIA193の動画で、 北西側(右上)で16日5時(世界時15日20時)頃に ダークフィラメントが見えなくなり、 続いて、コロナの激しい爆発が見えています。 SOHO衛星LASCO C2では、 このフィラメント噴出によると思われる 淡いCME(コロナ質量放出)が、 太陽の右上側に広がっています。 前の2つのフィラメント噴出も含めて、 太陽風磁場の強まりなどの乱れが 4日後くらいにやって来るかもしれません。 また、太陽では、3282黒点群でC5.3、C7.1、 3280群でC5.0、C5.4などの 小規模フレアが発生しています。 太陽風は、350km/秒と低速の風が続いています。 磁場強度は、5nTと平均的な状態です。 磁場の南北成分は、南寄りの状態が続いています。 グラフの前半は変化も少し大きく、 AE指数では500nT程度の中規模の変化が発生しています。 グラフの後半は磁場の南向きの変化は小さくなっていて、 AE指数も変化がなくなっています。 (c) オーロラハスキーロッジ ミチ今野氏 現地15日1時50分(世界時15日18時50分)頃にアラスカ・フェアバンクスで撮影された、オーロラとFalcon 9の渦巻き。 (c) オーロラハスキーロッジ ミチ今野氏 現地15日1時50分(世界時15日18時50分)頃にアラスカ・フェアバンクスで撮影された、オーロラとFalcon 9の渦巻き。 (c) オーロラハスキーロッジ ミチ今野氏 太陽の北側と南西側で発生したフィラメント噴出。 (c) SDO衛星AIA304、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽の北西側で発生したフィラメント噴出。 (c) SDO衛星AIA193 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽の右上側から広がるCME。 (c) SOHO衛星LASCO C2 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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