宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2023/ 3/29 13:11 更新 X1.2の大規模フレアが発生しました。アラスカのオーロラとスターリンクトレインの写真をどうぞ。 担当 篠原 アラスカ・フェアバンクスの今野さんより、 現地3月28日3時23分(世界時28日11時23分)頃に撮影された、 オーロラとスターリンクトレインが一緒に写った写真をいただきました。 スターリンクトレインとは、 SpaceX社によって打ち上げられた多数のスターリンク衛星が、 打ち上げ後に一列になって夜空を横切って行く様子を表す言葉です。 写真の中心部に点線の様に見えている各光点が、 1機1機のスターリンク衛星です。 オーロラの光の帯と重なって、不思議な光景になっています。 スターリンクトレインの左には、 カシオペヤ座のWが右に少し傾いて見えています。 HEAVENS ABOVEで調べてみると、 3月17日に打ち上げられたスターリンク衛星が見えていた様です。 今野さんによると、 たまたま遅い時間までオーロラツアーを行っていた時の 偶然の発見だったそうです。 「天気が悪い中のラッキーな遭遇でした」とのことです。 写真に添えているリンク先(facebook)のページには、 この時の動画が掲載されています。 貴重かつ素晴らしい写真をありがとうございます。 穏やかだった太陽で、 今日の昼、29日11時半(世界時29日2時半)に、 X1.2の大規模フレアが発生しました。 Xフレアの発生は世界時3月3日のX2.1以来で、 およそ1か月ぶりです。 発生したのは、昨日も注目していた 南西(右下)の3256黒点群です。 SDO衛星AIA131の動画を掲載します。 AIA193の画像を見ると、 CME(コロナ質量放出)も飛び出している可能性があります。 その場合、地球に対しては斜め方向の噴出になりますが、 この後のSOHO衛星LASCO C2、C3に注目して下さい。 昨日のニュースでは、 南西側の活動を3259群の領域に見えると紹介しましたが、 昨日のNOAA/SWPCの黒点群の報告では、 3259の位置が変更されていて、 今日の報告では3259群が消えています。 実は、3月20日、21日の段階で 3259群の位置がずれて表記されたように感じていたのですが、 それを戻す修正が行われたのかもしれません。 3256群は太陽の西の端に近付いていますが、 この後も活動に注目して下さい。 太陽風は、昨日のニュースの後、 速度が350km/秒に下がり、低速になりました。 その後、400km/秒に一旦上がりましたが、 グラフの後半で再び350k/秒に下がっています。 磁場強度は5nTから6nTに少し上がっていますが、 平均的な状態です。 磁場の南北成分は、弱い南向きが続いて、 AE指数も小規模の変化が続いています。 グラフの最後は北向きに変化していますが、 この後はどうなるでしょうか。 (c) オーロラハスキーロッジ ミチ今野氏 現地3月28日3時23分(世界時28日11時23分)頃にアラスカ・フェアバンクスで撮影されたオーロラとスターリンクトレイン。 (c) オーロラハスキーロッジ ミチ今野氏 3256黒点群で発生したX1.2の大規模フレア。 (c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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