宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:21)
太陽フレアは静かです。
太陽風南向き磁場が非常に強まっています。
磁気嵐が非常に発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/24 --- ---
3/23 --- ---
3/22 --- ---

黒点  3/24 (NOAA)
磁場 フレア
3256 4 β C3
3257 2 α C2
3259 8 β ---
3260 7 β C1
3262 2 β C2

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:14 433 -12.4
-2 h 437 -15.3
-4 h 460 -15.6
-6 h 474 -15.7
-8 h 473 -15.5
-10 h 471 -14.3
-12 h 490 +0.9

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -182 -/ -
-2 h -172 -/ -
-4 h -142 -/ -
-6 h -100 -/ -
-8 h -66 -/ -
-10 h -61 -/ -
-12 h -66 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.3 2x10^1
3/24 0.4 2x10^2
3/23 0.7 1x10^3
3/22 1.0 5x10^2
3/21 1.8 7x10^2
3/20 1.8 5x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2023/ 3/19 12:41 太陽風は平均的な状態です。磁気圏の活動は時々強まっています。
2023/ 3/20 13:11 太陽風は平均的な状態です。M1.2の中規模フレアが発生しました。
2023/ 3/21 14:06 太陽風は平均的な速度ですが、磁場が少しずつ強まっています。
2023/ 3/22 15:11 太陽風は高速になっています。太陽は穏やかです。
2023/ 3/23 13:37 太陽風は平均的な速度に戻っています。磁気圏は穏やかです。
最新のニュース

2023/ 3/24 13:21 更新
太陽風磁場の強まりが到来し、磁場が南向きに強まって磁気圏の活動が激しくなっています。

担当 篠原

太陽風磁場の強まりが到来して、
南向きに強まった状態が続いています。
これにより磁気圏の活動がとても活発になっています。

太陽風磁場の強まりは、
昨夕、23日18時(世界時23日9時)頃から始まり、
それまでの5nTと平均的な値から、
10nT程度へ強まりました。
磁場の南北成分も南向きに強まり、
-10nTくらいの強い南向きが続く様になります。

このため、磁気圏の活動は強まって、
AE指数は1000〜1300nTの大規模な変化が
連続するようになっています。
(AE指数の1枚目の図の中盤の変化)

そして、深夜、23日23時(世界時23日14時)に、
太陽風の磁場は更に強まって、20nTに達しました。
この頃、磁場の南北成分は北寄りになっていたのですが、
24日2時(世界時23日17時)に南向きに切り替わり、
以降 -15nTと南向きにかなり強まった状態になります。

以降、磁場の強い南向きは半日にわたって続いていて、
現在は少し弱くなり始めていますが、
それでも -11nTに強まった状態です。

これにより磁気圏の活動は一段と激しくなり、
AE指数は1500nTに達する激しい変化が
度々発生する様になっています。
(AE指数の1枚目の図の後半から2枚目にかけて)

この間、太陽風の速度は、
450km/秒から490km/秒に高まり、
グラフの最後で430km/秒に下がるという、
緩やかな小幅の変化に留まっています。
値も平均的かやや高速程度と特に高まってはいません。

磁気圏活動の強まりは、Dst指数でも見ることができます。
速報値は、-184nTに達していて、
現在の第25活動周期の最大の変化になっています。
(Dst指数はマイナス方向に発達します)

Dst指数がここまで発達したのは、
2015年6月23日の -198nT以来で8年ぶりです。
(2018年8月26日に -175nTとかなり近い記録はあります)

今回の太陽風の乱れの原因ですが、
3月21日のニュースで紹介した、
太陽の左上寄りに飛び出していたCME(コロナ質量放出)
の可能性があります。

このCMEは、
20日23時(世界時20日14時)に発生した
C4.4の小規模フレアの時に発生しています。
SDO衛星AIA193の動画を掲載します。

CMEは左上を中心に飛び出していましたが、
フレアの発生地点は太陽の中心に比較的近かったので、
地球の方向にも噴出が起きていた様です。

参考に、STEREO Ahead衛星COR2による
CMEの動画も掲載します。
ほぼ同時に右下にも噴出が起きていますが、
これは太陽の向こう側で発生した別の現象です。

太陽風磁場の南向きの強まりは続いていますが、
値は少しずつ下がり始めています。
速度も少し下がって来たので、
AE指数を見ると、磁気圏活動の規模は下がり始めている様です。
この後、活動の強まりはどこまで続くでしょうか。
引き続き注目してください。


現在の太陽は、X線グラフは変化がなくなっていて、
穏やかな状態です。



Dst指数速報値は、-184nTまで下がっています。
(c) 京都大学WDC


3月20日23時(世界時20日14時)に発生したC4.4の小規模フレア。
(c) SDO衛星AIA193 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


3月20日のフレアに伴って発生したCMEの様子。
(c) STEREO Ahead衛星COR2 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。