宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2023/ 3/25 09:44 更新 太陽風磁場の強まりは終わり、磁気圏の活動も中規模程度に下がっています。 担当 篠原 20nTに達していた太陽風磁場の強まりは、 昨夕、24日16時(世界時24日7時)頃に10nTへ下がり、 以降、10nT前後で推移しています。 グラフの最後は8nTで、平均的な値に戻りかけています。 磁場の南向きの強まりも同様に落ち着いていて、 南寄りの傾向は続いていますが、 -5nT程度の変化に下がっています。 このため、磁気圏の激しい活動は昨夕くらいで一段落つき、 以降は中規模程度の変化が続いています。 AE指数は、グラフの前半は 1000〜2000nTと大きい変化になっていますが、 中盤以降は500〜800nTと一段下がった変化が続いています。 Dst指数の速報値は、 昨日の昼、24日11時(世界時24日2時)の -184nTが最大の変化で、 以降は変化が小さくなっています。 Dst指数がここまで下がったのは、 2015年6月23日の -198nT以来です。 太陽風の速度は、 昨夕から深夜にかけて400km/秒くらいに下がっていましたが、 今日の未明から上がり始めて、 現在は480km/秒とやや高速になっています。 速度が上がり始めているのは、 SDO衛星AIA193の南西側(右下)に見える コロナホールの影響が始まっているからかもしれません。 さらに高まるかどうか、注目して下さい。 太陽は、 C1〜2の小さい小規模フレアが数回発生している程度で、 全体としては穏やかです。 Dst指数速報値は、-184nTまで下がっています。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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