宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:53)
昨日、C4.5の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気嵐が発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/28 --- ---
2/27 19:15 C4.5
14:13 C1.2
04:13 C2.8
2/26 20:52 C5.5
14:13 C2.6
03:41 M6.3
00:35 M1.0
00:06 C2.2

黒点  2/28 (NOAA)
磁場 フレア
3229 53 β M6
3230 3 β ---
3234 40 βγδ C5
3235 2 β C6
3236 20 β M1
3237 3 β ---
3238 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:45 663 -0.5
-2 h 692 -2.9
-4 h 695 -2.8
-6 h 742 -4.0
-8 h 779 -3.1
-10 h 815 -3.2
-12 h 825 -5.4

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -97 -/ -
-2 h -91 -/ -
-4 h -97 -/ -
-6 h -105 -/ -
-8 h -80 -/ -
-10 h -106 -/ -
-12 h -81 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.6 4x10^2
2/28 1.6 1x10^3
2/27 24.8 4x10^2
2/26 58.8 1x10^3
2/25 3.5 6x10^2
2/24 0.3 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2023/ 2/23 12:28 太陽風は高速になっています。磁気圏の活動もやや強まっています。
2023/ 2/24 12:50 太陽風の速度は600km/秒に高まっています。
2023/ 2/25 13:07 M3.7の中規模フレアが発生しました。CMEの乱れは地球にも向かっている様です。
2023/ 2/26 12:36 M6.3の中規模フレアが発生しました。CMEによる太陽風の乱れが到来しそうです。
2023/ 2/27 12:51 CMEによる太陽風の乱れが到来して、磁気圏の活動が強まっています。
最新のニュース

2023/ 2/28 12:53 更新
2つめの太陽風の乱れが到来して、速度は850km/秒へ高まり、磁気圏の活動も激しくなりました。

担当 篠原

昨夜、27日19時20分(世界時27日10時20分)頃に、
2つめの太陽風の乱れがACE衛星で観測されました。
(DSCOVR衛星は速度データが不調になっています)

速度は、既に600km/秒と高速の状態だったのですが、
750km/秒と更に高速の状態になり、
磁場強度も14nTから20nTへ強まっています。
前のCME(コロナ質量放出)の影響が続いている時に来たので、
グラフでは変化が目立たなくなっていますが、
どちらも大きい変化です。

M6.3のフレアは26日4時半(世界時25日18時半)に発生したので、
わずか1日と16時間での到来となりました。
到来が早いということは、
速度がより速いということを示していて、
実際、速度はその後に850km/秒と
かなり高速の状態になっています。

太陽風の速度が800km/秒台に達するのは、
2017年9月8日以来ではないかと思います。
(見落としがあるかもしれません)
その場合、5年半ぶりの記録です(その時の記事)。

太陽風の速度は、
850km/秒に高まった後はゆっくりと低下が続いて、
現在は650k/秒まで下がっていますが、
これでもかなり高速です。

磁場強度は、9nT付近で安定しています。
こちらも強まった状態が続いています。

磁場の南北成分は、全体として南寄りの変化が続いています。
2つめの乱れの最初に -18nTの強い南向きが到来して、
一旦北向きになりますが、
その後、-5nT前後の南向きの変化が続いています。

速度の大きな高まりもあって磁気圏の活動は非常に激しくなり、
AE指数は1500nTに達する大規模な変化が半日近く発生しています。
最大の変化は2000nTの枠を超えています。
グラフの後半では、太陽風の変化がやや落ち着いて来たので
AE指数の変化も少し下がって、
800nTくらいの中規模の変化になっています。

極域では激しいオーロラの活動が続いた様です。
たとえば、
Spaceweather.comAurora Photo Galleryには、
多数のオーロラ写真が掲載されています。

また、Dst指数の速報値は -138nTの変化が発生していて、
ある程度規模の大きい磁気嵐が発生している様です。

太陽風と磁気圏の乱れはどこまで続くでしょうか。
この後も注目してください。


太陽は、黒点の大きい3234黒点群で
C4.5の小規模フレアが発生しています。

また、北東の端(左上)に新しい黒点が現れています。
この領域では小さい活動が頻繁に発生しています。
この後の様子に注目してください。




Dst指数(速報値)は、-138nTの変化が発生しています。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。