宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2023/ 2/26 12:36 更新 M6.3の中規模フレアが発生しました。CMEによる太陽風の乱れが到来しそうです。 担当 篠原 今朝、26日4時半(世界時25日18時半)に、 太陽の北西(右上)の3229黒点群で、 M6.3の中規模フレアが発生しました。 3229群では、昨日のM3.7に続くMフレアの発生です。 SDO衛星AIA131の動画を掲載します。 同じ領域で発生していることもあり、 昨日のフレアとよく似た動画になっています。 また、昨日と比べるとかなり淡いですが、 フィラメントの噴出も起きている様で、 GOES衛星SUVI 304では、 コロナのガスが右寄りに飛び出す様子が見えています。 SOHO衛星LASCO C2、C3では、 CME(コロナ質量放出)は昨日よりも濃く見えています。 動画を見ると、CMEは右上側を中心に広がっていますが、 左下側へも淡く広がっています。 このため、CMEによる太陽風の乱れは 地球の方向へも向かっていると考えられます。 NOAA/SWPCの太陽風予報によると(4枚目の図)、 明後日の朝、28日6時(世界時27日21時)頃に 地球に到来する可能性があるとのことです。 速度の高まりは600km/秒台に達する様です。 この予報は、M6.3に対応して作成した様で、 現在の画像には昨日のM3.7のCMEの広がりは含まれていません。 明日以降は、M3.7とM6.3による 2つの太陽風の乱れの到来に注目して下さい。 この他に、太陽では南側(下側)の3236群で M1.0の中規模フレアが発生しています。 また、北側(上側)の3234群でも小さい活動が頻繁に発生しています。 これらの領域にも注目してください。 M6.3の中規模フレアにより、 太陽から飛んでくる非常に速度の高い陽子の数が増加していて、 GOES衛星のグラフでは50の線に達しています。 この影響はSOHO衛星LASCO C2、C3の画像にも現れていて、 動画の途中から白い点々のノイズが目立つ様になっています。 高エネルギー粒子の数が更に増加すると、 白いノイズが画面いっぱいに現れる様になります。 この状態を snowstorm (吹雪) と呼んだりします。 太陽風は、速度が400km/秒から450km/秒へ少し上がっていますが、 全体としては平均的な状態です。 磁場強度は、昨日の3nTから今朝にかけて10nTまで強まり、 以降、5〜10nTの間を上下しています。 磁場の南北成分は、昨夜から南向きに強まる様になり、 最大で -8nTの変化が発生しています。 今朝には北寄りに傾向が変わり、現在もこの状態です。 磁場の南向きの変化により磁気圏の活動が強まって、 AE指数は1000nTに達する大きい変化が 4時間ほど発生しています。 その後は変化が小さくなっています。 SDO衛星AIA193では、 太陽の中心部の西側(右側)にコロナホールが見えています。 今回はCMEによる乱れがやって来るため、 この領域の影響はよく分からないままになりそうです。 (c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 淡いフィラメント噴出が発生しています。 (c) GOES衛星SUVI 304 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) CMEは右上寄りに飛び出していますが、太陽全体を囲むハロー型になっています。 (c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) CMEによる太陽風の乱れは、28日6時(世界時27日21時)頃に到来する可能性があります。 (c) NOAA/SWPC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー陽子の変化 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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