宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (14:03)
今日、M1.1の中規模フレアが発生しました。
また、M2.6の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風南向き磁場が非常に強まっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/16 09:20 M1.1
06:08 M1.0
04:49 C3.4
04:27 C2.5
00:27 C3.7
2/15 22:26 C4.1
19:05 C3.6
18:07 C7.1
17:42 C3.2
15:21 M1.3
14:16 M2.0
13:37 M1.1
13:13 C5.1
11:54 C7.3
11:18 C8.1
10:20 C5.6
06:15 C8.9
2/14 22:48 C6.7
21:03 M2.6
20:15 C5.5
19:37 C3.5
18:37 C3.1
15:07 C9.6
14:11 C3.7
10:56 M1.8
04:00 C7.3
03:12 C3.3
00:32 M1.4

黒点  2/16 (NOAA)
磁場 フレア
3214 6 β C4
3216 1 α ---
3217 4 α C2
3219 1 α ---
3220 2 α C6
3221 3 β ---
3224 4 β ---
3225 5 β ---
3226 13 βδ M2
3227 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:55 366 -12.4
-2 h 349 +5.5
-4 h 331 +12.2
-6 h 319 +5.5
-8 h 330 -6.3
-10 h 324 -9.5
-12 h 325 -5.7

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 -19 -/ -
-2 h -18 -/ -
-4 h -32 -/ -
-6 h -62 -/ -
-8 h -64 -/ -
-10 h -63 -/ -
-12 h -68 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.3 3x10^1
2/16 0.3 1x10^2
2/15 0.4 4x10^3
2/14 0.6 5x10^3
2/13 0.6 4x10^3
2/12 0.4 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2023/ 2/11 13:17 Mクラスのフレアが続いています。太陽風は高速です。
2023/ 2/12 11:24 X1.1の大規模フレアが発生しました。Mフレアの発生も続いています。
2023/ 2/13 12:39 太陽風は平均的な速度に下がっています。磁気圏は穏やかです。
2023/ 2/14 12:54 太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。
2023/ 2/15 12:59 太陽風は低速ですが、磁気圏は少し活動的です。
最新のニュース

2023/ 2/16 14:03 更新
太陽風磁場が南向きに強まり、磁気圏の活動が活発になりました。この後も変化が見られそうです。

担当 篠原

昨日のニュースのすぐ後から、
太陽風の磁場強度が10nTに強まり、
南北成分が -10nTと南向きに大きく変化する様になりました。

磁場の強まりと南向きの変化は今朝まで続き、
太陽風のグラフの後半で南北成分は北向きに切り替わり、
その後、0nTを挟んで南北に変化して、
最後に大きく南向きに変化しています。
また、磁場強度は19nTに強まっています。

太陽風の速度は、350km/秒から320km/秒に下がり、
今朝以降ゆっくり上がって、現在は360km/秒です。
全体としては低速の状態です。

太陽風磁場の南向きの変化により、磁気圏の活動が強まりました。
速度が下がっていたため激しい乱れにはならなかった様ですが、
AE指数は、500nT前後の中規模の変化が連続し、
時々、1000nTに達する大きい活動も発生しています。
極域では活発なオーロラが見られたのではないでしょうか。

太陽風磁場の変化の原因は、
11日のニュースでお知らせした10日午後のCMEか、
12日のニュースでお知らせした11日夜のCMEかもしれません。
前者であれば到来までおよそ5日、後者だと4日弱です。

太陽風の図の最後に来ている磁場の変化が
2つめのCMEに相当するのかもしれません。

グラフの最後で磁場が南向きに強まっています。
引き続き太陽風の変化、磁気圏の活動に注目してください。


太陽では、昨日の昼、15日10時(世界時15日1時)に
中心部の3220黒点群でC5.6の小規模フレアが発生しました。
このフレアをSDO衛星AIA193で見ると、
コロナが広く吹き飛ばされている様です。

これにより、SOHO衛星LAASCO C2、C3では、
太陽の左下を中心に広くCMEが飛び出しています。
発生地点が太陽の中心に近いので、
コロナのガスは地球の方向へも向かっていると思われます。
NOAA/SWPCの予報では、
明後日、18日の朝くらいに乱れが地球に到来する可能性がある様です。

磁場が南向きに強まると、
今回の変化の様に磁気圏の活動も強まります。
注目してください。

太陽の北西(左上)に沈んで行った3213黒点群では、
昨日のニュース以降も、M1.1、M2.0、M1.3、M1.0と
今朝にかけて中規模フレアを4回起こしました。

そして、今朝、東端(左端)の向こう側の領域で
M1.1の中規模フレアが発生しています。
この後どの様な領域が現れるか注目してください。



太陽の中心部で発生したC5.6の小規模フレア。
(c) SDO衛星AIA193 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の左下寄りに噴出するCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。