宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:24)
今日、X1.1の大規模フレアが発生しました。
また、M3.7の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/12 10:50 C7.2
07:15 C8.7
02:08 M1.4
00:42 X1.1
2/11 21:32 M1.5
21:04 M1.5
20:30 M1.5
19:45 M1.0
18:17 C7.3
16:49 M2.3
15:26 C7.7
14:56 C5.2
08:58 C5.8
07:19 M1.2
00:54 M1.6
2/10 23:37 M1.2
19:45 C9.6
19:23 C4.1
17:48 C5.7
17:02 M1.4
14:37 C9.3
11:48 M3.7
07:41 C4.9
06:04 C4.8
03:07 M1.8
02:46 C6.1
02:09 C6.4
00:17 M1.4

黒点  2/12 (NOAA)
磁場 フレア
3208 8 β M2
3213 31 γ M4
3214 16 βγ C8
3216 2 α ---
3217 14 βγδ X1
3218 1 α ---
3219 4 β C6
3220 2 α M1
3221 2 α ---
3222 4 β M1
3223 3 β ---
3224 2 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:15 479 -0.6
-2 h 488 -0.1
-4 h 493 +0.5
-6 h 497 +3.4
-8 h 492 +2.6
-10 h 491 +4.0
-12 h 480 +2.3

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
10:30 -11 -/ -
-2 h -5 -/ -
-4 h -3 -/ -
-6 h -8 -/ -
-8 h -9 -/ -
-10 h -13 -/ -
-12 h -18 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.3 4x10^2
2/12 0.4 7x10^2
2/11 0.4 1x10^3
2/10 0.4 1x10^3
2/ 9 0.4 3x10^3
2/ 8 0.4 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2023/ 2/ 7 13:29 太陽の北東側で黒点が目立っています。太陽風は高速になっています。
2023/ 2/ 8 12:53 M6.3の中規模フレアが発生しました。Mフレアが続いています。
2023/ 2/ 9 12:58 Mクラスのフレアが4回発生しています。高速の太陽風が続いています。
2023/ 2/10 12:36 M2.8、M3.7など中規模フレアの発生が続いています。
2023/ 2/11 13:17 Mクラスのフレアが続いています。太陽風は高速です。
最新のニュース

2023/ 2/12 11:24 更新
X1.1の大規模フレアが発生しました。Mフレアの発生も続いています。

担当 篠原

12日0時半(世界時11日15時半)に、
太陽の南東(左下)の3217黒点群で
X1.1の大規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA131の動画を掲載します。

Xクラスのフレアの発生は、
世界時1月10日のX1.0以来で、1か月ぶりです。

太陽では、昨日の夕方から
Mフレアがあちこちで発生していて、
西の端近くの3208群でM2.2、
南東の3220群でM1.0、北西の3222群でM1.4、
南東の3217群でM1.5、M1.1、
再び西の端の3208群でM1.5と続き、
3217群のX1.1となりました。
その直後にも、3208群でM1.4が起きています。

この途中の11日20時(世界時11日11時)に、
北東(左上)の3216群でフレアが発生しています。
2枚目にSDO衛星AIA193による動画を掲載します。
コロナのガスが飛ばされる様な変化が見えていて、
SOHO衛星LASCO C2、C3では、
上向きにCME(コロナ質量放出)が発生しています(3枚目の動画)。

噴出は上寄りになっている様ですが、
発生した場所が太陽の中心に比較的近いので、
飛び出したガスは地球の方向へも向かっているかもしれません。
15日頃の太陽風にある程度の変化が見られるかもしれません。

今後、南東の3217群、3220群は太陽の中心により近付きます。
引き続き活動に注目してください。


太陽風の速度は480km/秒へ少し下がり、やや高速の状態です。
磁場強度は5nTと平均的な状態が続いています。

磁場の南北成分は、
グラフの中盤から北寄りに傾向が変わっています。
このため磁気圏は穏やかになっていて、
AE指数はグラフの途中から変化が見られなくなっています。

太陽風のグラフの最後では、
磁場の南北成分は0nT付近で変化する様になっています。
この後はどの様に推移するでしょうか。



3217黒点群で発生したX1.1の大規模フレア。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


3216群で発生したフレアの様子。
(c) SDO衛星AIA193 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の上寄りに噴出するCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。