宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2023/ 1/ 2 10:27 更新 太陽風は高速の状態が続いていますが、速度は下がりかけています。 担当 篠原 太陽風の速度は、550km/秒から500km/秒近くへ ゆっくりと下がっていますが、 高速の状態は続いています。 磁場強度は、5nTと平均的な状態で安定しています。 27日周期の図を見ると、 27日前の12月6〜7日にかけて、 太陽風の速度は300km/秒近くまで低下しています。 今回も、この後速度は更に下がっていくのかもしれません。 磁場の南北成分は、小幅ですが南向きの変化が目立ち、 磁気圏はやや活動的な状態が続いています。 AE指数は、200〜500nTの小規模の変化が続き、 時々、800nTくらいの強まりが発生しています。 GOES衛星SUVI 195の太陽コロナ写真では、 ちょうど中心にコロナホールの暗い領域が広がり、 地球の方向へ速度の高い太陽風が流れ出しているところです。 この後、太陽風の速度が下がった場合も、 3日後くらいにはこの領域の影響で、 再び速度は高まりそうです。 太陽は比較的穏やかな状態で、 中心部北西側(右上)の3176黒点群で、 C3.7、C3.1の小規模フレアが発生した程度です。 一方、SOHO衛星LASCO C2、C3によると、 今朝、2日5時半(世界時1日20時半)に、 太陽の左に向かってCME(コロナ質量放出)が発生しています。 太陽のこちら側には対応する変化が見られなかったので、 向こう側で発生した現象の様です。 (c) GOES衛星SUVI 195 (NOAA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星による太陽の可視光写真。jsoc.stanford.eduのページより取得。 (c) SDO衛星HMII (NASA)、作図:宇宙天気ニュース 太陽の向こう側で発生したCME。 (c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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