宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2022/10/ 2 14:18 更新 M5.8、M8.7の中規模フレアが発生しました。 担当 篠原 太陽の北西(右上)の3110黒点群の活動が急に強まり、 今朝、2日5時(世界時1日20時)にM5.8、 昼の2日11時(世界時2日2時)にM8.7と、 やや規模の大きい中規模フレアが2回発生しました。 M8に達するフレアの発生は、 8月29日のM8.6以来で、1か月ぶりです。 SDO衛星AIA131の動画を掲載します。 3110黒点群は、 東の端に現れた世界時9月23日に M1.7の中規模フレアを起こし、 その2日後にかけてCクラスのフレアを活発に起こしましたが、 その後は目立ったフレアの発生はなく、 穏やかに西側へ進んでいました。 その状況から急にMクラスフレアが発生しています。 GOES衛星SUVI 304では、 2つのフレアに伴って、 コロナのガスが右上に向かって噴き出しているのが見えます。 (2枚目の動画) この噴出によるCME(コロナ質量放出)を、 SOHO衛星LASCO C2の動画で紹介します。 1つめのM5.8フレアでは、 飛び出したガスは淡くて見つけにくいですが、 2つめのM8.7フレアでは、CMEは濃く噴出しています。 地球に対しては斜め方向なので、影響はなさそうです。 太陽の北東(左上)の3112黒点群は、 こちら側に進んで、全体が見える様になってきました。 SDO衛星による拡大写真を掲載します。 フレアの発生は少なくなっていて、やや落ち着いています。 太陽風は、DSCOVR衛星のグラフでは、 速度の前半のデータがおかしい様で、 後半から450km/秒から420km/秒へ下がる変化が見えています。 ACE衛星のグラフも参照すると、 昨日から速度は400km/秒台に下がっていて、 平均的な状態に戻っていた様です。 磁場強度は、グラフの途中で 6nTから10nTに急に強まる変化が発生しています。 これは、29日のニュースで紹介した フィラメント噴出の乱れが到来したのかもしれません。 そうであれば、 NOAA/SWPCの予報通りのタイミングで到来しています。 太陽風磁場の南北成分は、北寄りの傾向で推移しています。 磁気圏は穏やかで、AE指数はほとんど変化のない状態です。 太陽風の速度は400km/秒台に下がっていますが、 SDO衛星AIA193では、 赤道域のコロナホールは西側にだいぶ進んでいます。 この領域の影響による高速風が到来すると思いますが、 どうなるでしょうか。 3110黒点群で発生した、M5.8、M8.7の中規模フレア。SDO衛星AIA131。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 2つのMフレアに伴うコロナの噴出。GOES衛星SUVI 304。 (c) GOES (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 2つのMフレアに伴うCMEの様子。SOHO衛星LASCO C2。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) 北東の端の3112黒点群。SDO衛星。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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