宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:56)
昨日、C5.0の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/29 --- ---
9/28 14:24 C1.3
11:54 C1.9
09:41 C3.5
07:56 C2.2
04:49 C5.0
9/27 22:45 C2.1
20:48 C4.0
15:39 C4.8
14:26 C2.3
13:31 C4.0
13:11 C2.8
05:47 C3.6
00:41 C2.9

黒点  9/29 (NOAA)
磁場 フレア
3105 6 β C5
3107 17 βγ C5
3110 8 β ---
3111 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:45 474 +3.0
-2 h 485 +1.6
-4 h 478 +1.4
-6 h 488 +0.4
-8 h 542 -0.7
-10 h 528 +0.1
-12 h 505 +2.0

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -28 -/ -
-2 h -12 -/ -
-4 h 0 -/ -
-6 h -5 -/ -
-8 h -12 -/ -
-10 h -8 -/ -
-12 h -7 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.5 2x10^1
9/29 0.8 1x10^2
9/28 1.9 2x10^2
9/27 1.8 1x10^4
9/26 1.1 4x10^3
9/25 0.9 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2022/ 9/24 13:11 太陽で左右にプロミネンスが噴出しています。太陽風は平均的な状態です。
2022/ 9/25 13:07 Cクラスのフレアが頻繁に発生しています。太陽風はやや低速です。
2022/ 9/26 13:25 フレアの発生は少なくなっています。太陽風は低速です。
2022/ 9/27 12:49 太陽風の磁場が強まっています。速度は低速です。
2022/ 9/28 12:03 太陽風は高速になっています。磁気圏は穏やかです。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。
最新のニュース

2022/ 9/29 12:56 更新
太陽の中心部でフィラメント噴出が発生しました。太陽風の速度は次第に低下しています。

担当 篠原

昨日の昼、28日12時(世界時28日3時)頃に、
太陽の中心部のやや北東側(左上)で、
フィラメント噴出が発生しました。

SDO衛星AIA304の動画を掲載します。
曲がりながら細長く伸びる黒い筋(ダークフィラメント)が、
左に向かって飛び出しています。
この領域は昨日のニュースの頃から気になり、
そろそろ噴出しそうだなと見ていたのですが、
その直後に飛び出していました。

SOHO衛星LASCO C2(赤の写真)では、
左に向かってCME(コロナ質量放出)が飛び出しています。
同時に右上にもCMEが飛び出していますが、
別の現象によるものでしょう。
C3(青の写真)では、ガスの広がりが淡く見える程度です。

地球に対してはやや斜めの噴出ですが、
太陽風の乱れは地球にもやって来る可能性があります。
NOAA/SWPCの予報では、発生から3日半後、
2日3時(世界時1日18時)頃に到来すると考えています(3枚目の図を参照)。
磁場の強まりがやって来て、南向きに変化すると、
磁気圏の活動が活発になる可能性があります。

太陽では、フレアの発生が少なくなっています。
南西(右下)の3107黒点群などで
C1〜2の小規模フレアが数回発生した程度です。


太陽風は、昨日のニュース以降は速度が低下して、
今朝、500km/秒台を割り、
現在は480km/秒とやや高速くらいになっています。
磁場強度は、5nTから7nTへ少し強まっています。

磁場の南北成分は、
0nTか弱い北向きの変化が続いています。
このため磁気圏は穏やかで、
AE指数はほとんど変化のない状態です。

SDO衛星AIA193では、
太陽の中心にコロナホールが広がっています。
明日くらいからこの領域の影響で
太陽風が強まる可能性があります。

27日周期の図をみると、
前周期は9月3日から速度が高まり(上段の図の緑線のグラフ)、
翌4日には650km/秒に達しています。
今回はどの様な高速風がやって来るでしょうか。



太陽の中心部で発生したフィラメント噴出。SDO衛星AIA304。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の左に向かってCMEが発生しています。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


CMEによる太陽風の乱れは、2日3時(世界時1日18時)頃に到来する可能性があります。
(c) NOAA/SWPC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。