宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2022/ 8/ 1 12:31 更新 高速太陽風が始まりました。C9.3の小規模フレアが発生しました。 担当 篠原 昨日のニュースの後、 太陽風の速度は330km/秒へ下がりましたが、 夜になると400km/秒と平均的な速さに戻り、 そして、今朝、8月1日6時(世界時7月31日21時)頃から上昇を始め、 500km/秒に達して高速風に変わっています。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真の南半球に見えていた コロナホールの影響が始まった様です。 太陽風の磁場強度は、昨夜以降10nTに高まり、 今朝の速度の高まり始めには、15nTまで強まりました。 その後は下がって、6〜7nTと平均的な状態にほぼ戻っています。 磁場の南北成分は、北寄りの傾向になっていて、 時々、南向きに変化する程度です。 AE指数のグラフは、基本的には静かで、 500nTに達するくらいの変化が数回発生した程度です。 SDO衛星AIA193では、南半球のコロナホールは、 最後の部分(薄暗い領域の左端の部分)が 太陽の中心線を超えるところです。 太陽風速度の高まりは、これから4日程度続くかもしれません。 今朝、1日7時半(世界時31日22時半)に、 北東の端(左上)の少し向こう側で、 C9.3と大きめの小規模フレアが発生しました。 SDO衛星AIA131の動画を掲載します。 フレアは、太陽の端を越えた輝きだけが見えています。 こちら側で発生していたら、Mクラスに達していたでしょうか。 SOHO衛星LASCO C2では、 太陽の左に向かって飛び出すCME(コロナ質量放出)が観測されています。 横方向の噴出なので、地球への影響はありません。 太陽では、この他に目立った活動はなく、 こちら側は穏やかな状態が続いています。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽の左に向かって飛び出すCME。SOHO衛星LASCO C2。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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