宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2022/ 7/ 2 13:49 更新 太陽風磁場の強まりが到来しています。磁気圏の活動が強まっています。 担当 篠原 太陽風のグラフを見ると、 昨夕、1日18時(世界時1日9時)に速度や密度に小さい高まりが発生し、 そこから磁場が次第に強まって、 3nTとやや弱い状態から、現在は13nTに強まっています。 太陽風の速度は、350km/秒と低速の状態が続いています。 CME(コロナ質量放出)による太陽風の乱れが到来している様です。 29日のニュースで29日朝のフィラメント噴出を紹介しましたが、 この乱れだと到来まで2日半になり、 太陽風が低速であることを考えると早過ぎるように思います。 一方、27日のニュースで26日昼のプロミネンス噴出を紹介しています。 こちらだと到来まで5日となるので、低速風の条件と合いそうです。 CMEの噴出が横向きだったので、 影響がやって来るかどうか微妙だったのですが、 現在の磁場の強まりとしてやって来ているのかもしれません。 磁場の南北成分は、今朝以降南向きに強まっていて、 現在は-10nTを超えています。 ただ、速度が下がっているため影響は限定的で、 AE指数は800nTくらいの中規模の変化が連続し、 グラフの最後で1000nTを少し超える大きい変化が発生しています。 磁場の南向きの強まりはどこまで続くでしょうか。 グラフの様子では、磁場の強まりは最大に達している様です。 ここからは次第に下がっていきそうです。 今回の乱れが26日のCMEによるものであれば、 この後に29日のCMEによる乱れがやって来る可能性があります。 注目して下さい。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、 北半球のコロナホールが太陽の中心線に達しています。 3日後くらいから太陽風の速度が高まる可能性があります。 太陽は、X線グラフはほとんど変化がなく、 穏やかな状態です。 小さい黒点が東側に新しく現れています。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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