宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2022/ 6/30 12:45 更新 太陽風は平均的な速さに下がっています。磁気圏は穏やかです。 担当 篠原 昨日の朝のフィラメント噴出によるCME(コロナ質量放出)は、 かなり淡かった様で、 SOHO衛星のLASCO C2、C3では、 噴出ははっきりとは分かりませんでした。 一方、太陽を左斜めから観測している STEREO Ahead衛星のCOR2では、 太陽の右に向かって噴き出すCMEが見えていました。 動画を掲載します。 CMEは地球へ向かっている可能性があり、 7月3日頃に太陽風磁場の強まりなどが到来するかもしれません。 太陽では、今朝、30日8時(世界時29日23時)に、 北東の端(左上)でC1.4の小規模フレアが発生しています。 GOES衛星SUVI 131の動画を掲載します。 この後、活動的な領域が現れるでしょうか。 太陽風は、昨日のニュース以降、 速度がゆっくりと低下して、 現在は430km/秒と平均的な速さに戻っています。 27日周期の図を見ると、 今回の高速風はおよそ4日続きました。 太陽風の磁場強度は、3nTとやや弱くなっています。 南北成分は弱い北寄りになっていて、磁気圏は穏やかです。 AE指数は特に変化のない状態です。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真によると、 中心部南側のコロナホールは広がりが小さく、 影響は小さそうです。 北東側(左上)にもう一つコロナホールが見えていて、 次の太陽風速度の高まりは、 この領域の影響になるかもしれません。 放射線帯の高エネルギー電子は、増加した状態が続いています。 太陽風が穏やかになったので、 今後はゆっくりと減少するでしょう。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽の北東の端で発生したC1.4の小規模フレア。GOES衛星SUVI 131。 (c) GOES (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子 ( 2 MeV 以上 ) の変化 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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