宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2022/ 6/29 13:31 更新 高速の太陽風が続いています。フィラメント噴出が発生しました。 担当 篠原 太陽風は、520km/秒と高速の風が安定して続いています。 26日の朝に始まった今回の高速風は、4日目に入っています。 磁場強度は、5nTから3nTへゆっくり下がり、 やや弱くなっています。 高速風の終わりが近付いているのかもしれません。 磁場の南北成分は、変化の幅は小さくなっています。 グラフの途中で南寄りになる時間帯があり、 この頃に、AE指数で900nTの中規模の変化が発生しています。 その他は、穏やかな状態です。 SDO衛星AIA193では、南東側(左下)や北東の端(左上)に 小さいコロナホールが見える程度です。 この後は穏やかな太陽風になりそうです。 太陽では、今朝、29日7時(世界時28日22時)頃に、 中心部の北側で、フィラメント噴出が発生しました。 SDO衛星AIA304の動画を掲載します。 薄暗く見えるコロナのガスが、太陽を飛び出す様子が見えています。 この噴出により、 CME(コロナ質量放出)が発生している可能性があります。 今後のSOHO衛星の画像に注目してください。 発生地点が中心に近いので、 太陽風の乱れは地球へ到来する可能性があります。 磁場の強まりがやって来て、南向きに強まった場合は、 磁気圏の活動も強まるでしょう。 X線グラフは、Bクラスの小さい変化ばかりで、 フレアの活動としては太陽は穏やかです。 放射線帯の高エネルギー電子は、 GOES17(青線)がちょうど1万の線に達しています。 太陽の中心部で発生したフィラメント噴出。SDO衛星AIA304。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子 ( 2 MeV 以上 ) の変化 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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