宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:51)
今日、C8.5の小規模フレアが発生しました。
また、M3.4の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/14 12:48 C3.5
06:19 C8.5
6/13 12:00 M3.4
06:30 C2.0
6/12 --- ---

黒点  6/14 (NOAA)
磁場 フレア
3030 5 β C1
3031 10 β C9
3032 9 βγ M3
3033 7 β C2
3034 3 β ---
3035 2 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:45 458 +2.1
-2 h 472 +5.2
-4 h 470 +3.7
-6 h 467 +0.4
-8 h 472 +2.9
-10 h 487 +0.7
-12 h 484 +0.8

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 10 -/ -
-2 h 6 -/ -
-4 h -2 -/ -
-6 h -2 -/ -
-8 h 2 -/ -
-10 h -1 -/ -
-12 h -1 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.5 6x10^1
6/14 0.7 4x10^2
6/13 0.6 2x10^2
6/12 0.6 3x10^2
6/11 0.6 2x10^2
6/10 0.6 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2022/ 6/ 9 13:01 低速の太陽風が続いています。新しい黒点が発生しています。
2022/ 6/10 13:52 太陽風は更に低速になっています。太陽の東端の向こう側でフレアが発生しています。
2022/ 6/11 13:05 M1.2の中規模フレアが発生しました。太陽風は低速の風が続いています。
2022/ 6/12 13:18 太陽風は平均的な速度に上がっています。太陽は穏やかです。
2022/ 6/13 13:27 M3.4の中規模フレアが発生しました。太陽風は500km/秒の高速風になっています。
最新のニュース

2022/ 6/14 13:51 更新
太陽の左側に激しいCMEが噴出しています。太陽風の速度は下がっています。

担当 篠原

昨日の昼、13日12時(世界時13日3時)に、
太陽の東側(左側)に向かって
激しいCME(コロナ質量放出)が発生しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を掲載します。

コロナのガスが白くはっきり見えていて、
太陽の左側に大きく広がっていきます。
ガスの右端は、太陽を越えて右側に広がってはいないようなので、
太陽風の乱れは、
地球へやって来ても小さい規模に留まりそうです。
3日後くらいと考えると16日頃でしょうか。
注目して下さい。

昨日紹介したM3.4のフレアについて、
今回はGOES衛星SUVI 131で、
フレアの輝きが始まる頃の動画を作成しました。
これを見ると、フレアの明るい輝きの直前に、
輝きの左側で淡いプロミネンスのループが
左に飛び出して行く様子が見えています。
この変化がCMEに繋がっている様です。

太陽では、今朝早く、14日6時半(世界時13日21時半)に
南側の3031群でC8.5の小規模フレアが発生しています。

また、14日10時(世界時14日1時)頃には、
裏側である程度の規模の活動が発生した様で、
CMEの噴出が観測されています。

太陽は、黒点が増えて、可視光写真が賑わってきました。
この後、どの様な活動が見られるでしょうか。


太陽風は、昨日のニュースの後に速度が550km/秒まで高まり、
その後は低下に向かって、
現在は450〜470km/秒と平均的な速さに戻りかけています。
磁場強度は、11nTから8nTへゆっくりと下がっていますが、
少し強まった状態が続いています。

SDO衛星AIA193では、
太陽の中心部のコロナホールは西側に進んだくらいで、
この領域の影響はこれからです。
太陽風の速度は明日くらいから再び高まるのではないでしょうか。

磁場の南北成分は、
0nT付近から北寄りの傾向になっています。
AE指数は次第に変化が見られなくなり、
磁気圏は穏やかになっています。




太陽の左側に向かって噴出するCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


GOES衛星SUVI 131による昨日のM3.4フレア。
(c) GOES (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。