宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2022/ 6/ 7 13:58 更新 太陽風の小規模の乱れが到来しましたが、低速の状態は続いています。 担当 篠原 昨夕から、小規模ですが太陽風の乱れが到来しています。 DSCOVR衛星のグラフを見ると、 6日18時(世界時6日9時)に、 太陽風の速度が260km/秒から310km/秒へ、 磁場強度は3nTから11nTへ、 それぞれ急に高まっています。 3日のニュースでお知らせした、 2日14時(世界時2日5時)のフィラメント噴出による 太陽風の乱れが到来したのではないかと思います。 この場合、地球まで4日ほどかかったことになります。 太陽風磁場の南北成分は、 乱れの初めに -10nTを超えるくらいに南向きが強まりましたが、 速度が下がっているため、磁気圏への影響は小さく、 AE指数は500nTに達した程度でした。 その後、磁場は北向きに切り替わり、 今朝早くから再び南向きの状態が続いています。 しかし、現在もAE指数の変化は500nT弱と小規模です。 現在の太陽風は、速度は320km/秒、磁場強度は7nTです。 この後も、低速の状態が続きそうです。 太陽は、西の端(右端)の3023黒点群で Bクラスの小さい変化が起きている程度で、 穏やかな状態です。 黒点も昨日以上に小さく見にくくなっています。 放射線帯の高エネルギー電子は、 太陽風の乱れの到来で、大きく下がっています。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子 ( 2 MeV 以上 ) の変化 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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