宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2022/ 6/ 1 14:28 更新 高速の太陽風が続いています。フィラメント噴出が発生しました。 担当 篠原 太陽風は高速の状態が続いています。 昨日のニュース以降も、速度は510km/秒付近を推移しています。 磁場強度は、5nTから3nTへゆっくり下がり、 やや弱くなっています。 高速風の終わりに近付いているのでしょうか。 磁場の南北成分は、弱い南寄りの変化が続いています。 磁気圏では小規模の活動が続いていて、 AE指数のグラフは、200〜500nTの変化が連続しています。 SDO衛星AIA193では、コロナホールは見られず、 現在の高速風が終わると、 太陽風は低速の穏やかな風が続くかもしれません。 太陽は、X線グラフはBクラスの小さい変化しかなく、 穏やかになっています。 SDO衛星AIA304によると、 今朝、6月1日9時(世界時6月1日0時)頃に、 太陽の中心部でフィラメント噴出が発生しました。 動画を掲載します。 黒い筋状に見えるダークフィラメントが、 次第に広がって、飛び出しています。 CME(コロナ質量放出)が飛び出している可能性があるので、 この後の、SOHO衛星LASCO C2、C3の画像に注目して下さい。 中心付近で発生しているので、 CMEが飛び出していれば、 地球へ太陽風の乱れが到来する可能性が高いです。 磁場の強まりが到来して、南向きに大きく変化すると、 磁気圏の活動が激しくなる可能性があります。 到来を3〜4日後くらいと考えると、 6月4〜5日頃でしょうか。 この後の情報に注目してください。 太陽の可視光写真の北西側(右上)に、 昨日のニュースの後から、新しい黒点が現れています。 さらに大きく発達するでしょうか。 放射線帯の高エネルギー電子は、 今日も高まった状態が続いています。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子 ( 2 MeV 以上 ) の変化 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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