宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2022/ 5/30 12:29 更新 太陽風は再び高速になっています。磁気圏の活動も高まっています。 担当 篠原 太陽風の速度は、昨夕から再び上昇して、 500km/秒台中盤か、600km/秒近くを推移している様です。 DSCOVR衛星のグラフは、 途中から速度のグラフが平坦気味になっていて、 正しいデータなのかはっきりしません。 比較のためACE衛星を見ると、変化の様子が少し違っていますが、 こちらも500km/秒を超えて速度が高まっています。 (こちらの様子では、600km/秒にも達している様です) 太陽風の磁場強度は、グラフの前半で8nTに少し強まって、 現在は5nTと平均的な値に戻っています。 南北成分は、南寄りの傾向になっています。 このため、磁気圏の活動は高まっていて、 AE指数は、800〜1000nTに達する大きめの変化が 繰り返し発生しています。 一旦下がりかけたように見えた高速太陽風ですが、 再び影響が強まっています。 現在のSDO衛星AIA193では、 太陽の中心部にコロナホールは見られません。 この後の太陽風は、次第に穏やかになりそうですが、 どうでしょうか。 太陽は、Bクラスの小さいフレアが続く程度で、 穏やかになっています。 STEREO Ahead衛星で、東端の少し向こうを見ても、 活動的な領域は特にありません。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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