宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:45)
今日、C3.2の小規模フレアが発生しました。
また、X1.5の大規模フレアが昨日発生しています。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/11 13:16 C2.3
11:50 C3.2
06:20 C2.1
5/10 22:27 X1.5
21:52 C2.8
16:47 C2.9
5/ 9 23:19 C2.2
10:01 C2.6
04:00 C8.3

黒点  5/11 (NOAA)
磁場 フレア
3006 22 βγδ X2
3007 20 β C8

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:34 280 -4.8
-2 h 274 -3.9
-4 h 278 -4.7
-6 h 291 -4.8
-8 h 285 -3.9
-10 h 290 +1.6
-12 h 294 +1.3

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 0 -/ -
-2 h 2 -/ -
-4 h 2 -/ -
-6 h 14 -/ -
-8 h 17 -/ -
-10 h 16 -/ -
-12 h 12 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.4 2x10^1
5/11 0.6 3x10^2
5/10 0.6 3x10^2
5/ 9 0.6 3x10^3
5/ 8 0.6 3x10^3
5/ 7 0.6 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2022/ 5/ 6 12:38 3004黒点群の活動が続いています。太陽風はやや低速で、磁気圏は穏やかです。
2022/ 5/ 7 14:20 太陽は次第に穏やかになっています。磁気圏は概ね静穏です。
2022/ 5/ 8 13:28 太陽風は低速になり、磁気圏は穏やかです。太陽の南東の端でC6.4のフレアが発生しました。
2022/ 5/ 9 14:03 太陽の南東端でフレアが発生しています。4月の黒点相対数は 84.1 でした。
2022/ 5/10 13:39 太陽風は低速で、磁気圏は穏やかです。太陽も穏やかです。
最新のニュース

2022/ 5/11 13:45 更新
X1.5の大規模フレアが発生しました。太陽風はかなり低速になっています。

担当 篠原

昨夜遅く、10日23時(世界時10日14時)に、
太陽の中心部の南側(下側)の3006黒点群で、
X1.5の大規模フレアが発生しました。

3006群は、南東の端に現れた5月3日にX1.1の大規模フレアと、
それから5日にかけてM5.3などの中規模フレアを起こしましたが、
その後はC1〜3の小規模フレアばかりで、
活動は落ち着いている様に感じていました。
そこでの急なXフレアでした。

SDO衛星AIA131の動画を掲載します。
直前に左隣の3007群でC4.7の小規模フレアが発生していて、
GOES衛星のX線グラフは
2つの輝きが重なるような変化になっています。

その後、3006群では目立つ程のフレアは発生していません。
この後はどのような活動になるでしょうか。

太陽では、このフレアの前、
10日17時(世界時10日8時)頃に南西の端(右下)で
大きいプロミネンスの噴出が発生しています。
GOES衛星SUVI 304の動画を掲載します。
こちらも雄大な現象です。

SOHO衛星LASCO C2とSTEREO Ahead衛星COR2で
CME(コロナ質量放出)の様子を見ると、
プロミネンス噴出によるCMEは淡く見えていますが、
X1.5のCMEは特に見えてはいない様です。

それよりも、動画の初めと終わりに
太陽の左へ向かって飛び出すCMEが目立っています。
これは太陽の向こう側で発生した現象で、
活発な領域がある様です。


太陽風は、速度が280km/秒へ下がり、かなり低速になっています。
磁場強度は5〜6nTと平均的な状態ですが、
南北成分はグラフの中盤から南向きに振れるようになり、
-5nTの状態が続いています。

速度がだいぶ下がっているため磁気圏への影響は限定的で、
AE指数は200nTの小規模の変化が発生している程度です。

SDO衛星AIA193では、
北東(左上)のコロナホールが次第に見える様になっています。
CMEによる突発性の乱れを除くと、
次の太陽風の強まりはこの領域の影響になりそうです。



SDO衛星AIA131によるX1.5の大規模フレア。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の南西端で発生したプロミネンス噴出。GOES衛星SUVI 304。
(c) GOES (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SOHO衛星LASCO C2によるCMEの様子。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


STEREO Ahead衛星COR2によるCMEの様子。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。