宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:08)
今日、M2.0の中規模フレアが発生しました。
また、X1.1の大規模フレアが昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/ 1 06:50 C2.9
05:15 C2.5
04:43 M2.0
03:54 C3.9
03:14 C4.1
4/30 22:40 X1.1
20:37 C5.8
20:18 C5.4
18:49 M4.8
18:03 C5.0
17:35 C6.1
16:47 C6.6
16:26 C4.7
14:26 M1.4
13:48 M2.6
13:07 C1.9
10:22 C5.3
07:45 C3.1
03:01 M1.2
01:35 C2.0
4/29 18:17 C2.4
16:17 M1.2
02:59 C3.7

黒点  5/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
2995 1 α C1
2997 3 β C5
2999 5 β ---
3001 1 α C2

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:55 488 -1.8
-2 h 487 -2.3
-4 h 501 -1.6
-6 h 501 +0.1
-8 h 495 +1.2
-10 h 517 -1.2
-12 h 513 -2.2

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
10:30 -16 -/ -
-2 h -26 -/ -
-4 h -24 -/ -
-6 h -22 -/ -
-8 h -25 -/ -
-10 h -19 -/ -
-12 h -15 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.7 9x10^2
5/ 1 1.2 2x10^3
4/30 4.2 9x10^3
4/29 1.7 2x10^3
4/28 0.7 6x10^2
4/27 0.7 9x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2022/ 4/26 13:31 太陽の南東の端から活動的な領域が近づいています。太陽風はやや低速になっています。
2022/ 4/27 13:41 太陽の北東でプロミネンスの噴出が発生しています。太陽風は平均的な状態です。
2022/ 4/28 12:41 太陽の活動が続いています。太陽風は高速風の領域が始まった様です。
2022/ 4/29 13:31 高速の太陽風が続いています。磁気圏も活動的です。
2022/ 4/30 10:31 太陽でM1.2の中規模フレアが2回発生しました。高速の太陽風が続いています。
最新のニュース

2022/ 5/ 1 11:08 更新
太陽の西の端でX1.1の大規模フレアが発生しました。太陽風は高速です。

担当 篠原

昨日のニュースの後、
太陽の西の端(右端)に達していた2994黒点群の活動度が高まり、
30日14時(世界時30日5時)にM2.6、
30日14時半(世界時30日5時半)にM1.4、
30日19時(世界時30日10時)にM4.8と中規模フレアが続き、
30日22時半(世界時30日13時半)には、
X1.1とXクラスの大規模フレアが発生しました。

Xフレアの発生は、4月20日のX2.2以来で10日ぶりです。
この時もそうでしたが、
フレアの発生領域は太陽の向こう側に回り込んでいるので、
本当の規模はこれよりも大きかった可能性があります。

そして、今朝、1日4時半(世界時30日19時半)にも
M1.9の中規模フレアが発生しています。
これは更に向こう側での発生なので、
実際にはどのくらいの規模だったのでしょうか。

M4.8以降の活動の様子を、SDO衛星AIA131の動画で紹介します。
最後のM1.9は、輝きの頭がちらっと見えたくらいです。

SOHO衛星LASCO C2、C3では、
一連の活動によるCME(コロナ質量放出)が観測されています。
これを見ると、3番目のM1.9のCMEは、
2番目のX1.1のCMEに近い規模の噴出になっています。

2994群は見えなくなりましたが、
もうしばらくはSOHO衛星などでCMEに注目して下さい。
ただし、昨日のCMEを含めて地球への影響はありません。

一方、太陽のこちら側では目立った活動はなく、
この後の太陽は穏やかに推移しそうです。


太陽風は、500km/秒と高速の風が続いています。
10nTに強まっていた磁場強度は、その後は次第に低下して、
現在は6nTと平均的な状態に戻っています。

磁場の南北成分は、ゆっくりと南北に振れていて、
南寄りになった頃に磁気圏の活動が高まり、
AE指数の変化が発生しています。
変化の規模は、磁場強度が下がるのに対応して、
1000nT、700nT、400nTと次第に小さくなっています。

SDO衛星AIA193では、太陽の中心部にコロナホールはなく、
この後、太陽風は穏やかになりそうです。



2994黒点群で発生したM4.8、X1.1、M1.9などのフレアの様子。SDO衛星AIA131。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


一連の活動で発生したCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。