宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2022/ 4/ 6 12:26 更新 太陽風は平均的な状態です。3月の黒点相対数は 78.5 でした。 担当 篠原 WDC-SILSOより、 3月の黒点相対数は、78.5 と発表されています。 黒点相対数の月平均値が70に達するのは、 2015年9月の78.6以来、6年半ぶりです。 (11年周期の半分を超える長さです) また、前の周期である第24期で初めて70に達したのは、 2011年3月の78.6でした(1枚目の図を参照)。 (間違いみたいですが、3つともほぼ同じ数値でした) 今期(2019年12月開始)も第24期(2008年12月開始)も 周期が始まって2年3か月後と、 全く同じタイミングで到達したことになります。 完全に一致したのは偶然だと思いますが、 活動周期の立ち上がり方が よく似た変化になっていると言えるでしょう。 1か月の動画を見ると、 20日頃に黒点が少なくなる期間がありますが、 大型の黒点も含めて安定して出現する様になっている印象です。 現在の太陽は、穏やかになっていて、 南西(右下)の2978黒点群でC1.2、 南東(左下)の2985群でC1.9の小規模フレアが発生した程度です。 STEREO Ahead衛星で東端の向こう側を見ても、 特に活動的な領域はなく、 穏やかな状態はしばらく続くかもしれません。 太陽風は、400〜450km/秒と平均的な速度で推移しています。 磁場強度は、グラフの後半は4nTで安定しています。 磁場の南北成分は、弱い南寄りの傾向が見られ、 AE指数では200nT程度の小規模の変化が頻繁に発生しています。 SDO衛星AIA193では、 太陽の中心部の東側(左側)に縦に細長いコロナホールが見えています。 4日後くらいにこの領域の影響が到来する可能性があります。 一方、昨日お知らせした様に、 3日深夜のCMEによる太陽風の乱れが、 明日未明頃に到来する可能性があります。 今夜から明日にかけて、太陽風の変化に注目して下さい。 磁場が南向きに強まれば、オーロラの活動も激しくなります。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 3月の太陽黒点の推移。SDO衛星。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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