宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:31)
今日、C2.8の小規模フレアが発生しました。
また、M4.3の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/ 5 05:55 C2.8
4/ 4 01:47 C3.8
4/ 3 21:48 C6.5
13:01 C2.0
05:17 C3.2
02:32 M4.3

黒点  4/ 5 (NOAA)
磁場 フレア
2976 1 α C6
2978 12 β ---
2981 8 β C1
2982 2 β C3
2983 1 α ---
2985 2 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:06 446 -1.7
-2 h 442 -1.5
-4 h 446 -0.4
-6 h 454 +0.5
-8 h 467 +1.7
-10 h 472 +0.1
-12 h 483 -1.5

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -8 -/ -
-2 h -5 -/ -
-4 h -4 -/ -
-6 h -2 -/ -
-8 h -3 -/ -
-10 h -2 -/ -
-12 h -8 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.6 3x10^3
4/ 5 1.1 1x10^4
4/ 4 2.9 5x10^3
4/ 3 32.2 4x10^3
4/ 2 16.9 7x10^2
4/ 1 6.4 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2022/ 3/31 12:35 CMEによる太陽風の乱れが到来しました。X1.3の大規模フレアが発生しました。
2022/ 4/ 1 13:25 太陽風の乱れは続いています。M9.6の中規模フレアが発生しました。
2022/ 4/ 2 11:43 太陽風は高速になっています。太陽でCクラスのフレアが続いています。
2022/ 4/ 3 13:39 M3.9、M4.3の中規模フレアが発生しました。高速の太陽風が続いています。
2022/ 4/ 4 13:03 フィラメント噴出が発生しました。太陽風は高速の状態です。
最新のニュース

2022/ 4/ 5 13:31 更新
太陽風は平均的な状態です。複数のCMEが発生しています。

担当 篠原

昨日お知らせした3日深夜のCME(コロナ質量放出)について、
NOAA/SWPCの予報によると、
7日3時(世界時6日18時)頃に
地球に到達する可能性があるそうです(1枚目の図)。

地球までおよそ3日で到来することになる様です。
磁場の強まりが到来して南向きに強まると、
磁気圏の活動は激しくなる可能性があります。
今夜以降、太陽風の変化に注目して下さい。

現在の太陽風は、速度が430km/秒へ下がり、
平均的な速さに戻っています。
磁場強度も、5nTと平均的な値で推移しています。

磁場の南北成分は、グラフの最初で南向きが少し強まっていますが、
以降は0nT付近で小さく変化する程度です。
AE指数は、グラフの途中までは500nTに達する程度の
小規模の変化が続いていますが、
途中から変化がなくなっています。
現在の磁気圏は穏やかです。

SDO衛星AIA193では、目立つ規模のコロナホールはありません。
CMEによる乱れを除くと、太陽風は穏やかになりそうです。


太陽では、昨夜、4日19時(世界時4日10時)頃に、
南西(右下)でプロミネンス噴出が発生し、
ほぼ同時に、北東(左上)でフィラメント噴出が発生した様です。
(太陽の端で発生したか、太陽面に重なる領域で発生したかという違いです)

GOES衛星SUVI 304と、SDO衛星AIA193の動画を掲載します。
SUVI 304では、右下と左上へコロナのガスが飛び出しています。
また、AIA193でも爆発でコロナが噴き出す様子が見えています。

これらの現象によりCMEが発生していて、
SOHO衛星LASCO C2、C3では、
右下と左上とほぼ一直線上に2つのCMEが飛び出しています。
地球に対しては斜め方向なので、影響は小さそうです。

太陽を左斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星のCOR2では、
CMEの広がりは少し違って見えていて、
2つめの左上のCMEは、太陽を半分囲む様な広がり方になっています。

また、この動画では、今朝、5日8時(世界時4日23時)にも
淡いCMEが右下寄りに飛び出している事が分かります。
これは、太陽の中心部の南側の2982黒点群で発生した
C2.7の小規模フレアに関係する現象の様で、
地球方向へも弱いCMEが噴出している可能性があります。




鹿児島高専は今日が入学式で、
およそ200名の新入生たちが学校にやって来ました。
明日は始業式で2〜5年の学生たちも加わり、
学校に活気が戻って来ます。




3日深夜のCMEは、7日3時(世界時6日18時)頃に地球に到来する可能性があります。
(c) NOAA/SWPC


太陽の南西と北東で発生したプロミネンス噴出とフィラメント噴出。GOES衛星SUVI 304。
(c) GOES (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星AIA193による噴出の様子。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SOHO衛星LASCO C2、C3によるCMEの噴出の様子。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


STEREO Ahead衛星COR2によるCMEの噴出の様子。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。