宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:39)
今日、M4.3の中規模フレアが発生しました。
また、M9.7の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が強くなっています。放射線帯電子はやや強くなっています。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/ 3 13:01 C2.0
05:17 C3.2
02:32 M4.3
4/ 2 21:59 M3.9
19:41 C2.6
17:17 C6.6
16:38 C6.5
15:01 C2.2
14:00 C3.9
13:20 C2.1
11:41 M2.9
09:58 C3.2
07:35 C5.0
4/ 1 22:26 C2.8
20:22 C2.6
16:14 C4.4
15:16 C4.4
13:00 C2.6
11:50 C3.0
11:30 C5.8
08:46 C4.4
04:29 C5.5
03:22 M9.7

黒点  4/ 3 (NOAA)
磁場 フレア
2975 9 βδ X1
2976 4 β M4
2978 11 βγ C4
2981 17 βγ C6
2982 1 α ---
2983 2 α ---
2984 4 β C3

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:34 505 -1.5
-2 h 515 -0.4
-4 h 509 -2.0
-6 h 516 -3.9
-8 h 530 -0.8
-10 h 541 -2.2
-12 h 539 -2.2

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 -4 -/ -
-2 h -17 -/ -
-4 h -22 -/ -
-6 h -14 -/ -
-8 h -9 -/ -
-10 h -8 -/ -
-12 h -3 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 5.9 2x10^3
4/ 3 32.2 4x10^3
4/ 2 16.9 7x10^2
4/ 1 6.4 1x10^2
3/31 10.6 4x10^2
3/30 3.0 6x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2022/ 3/29 13:03 2975黒点群でM4.0などMクラスフレアの発生が続いています。
2022/ 3/30 12:39 CMEによる太陽風の乱れは明日の午前中に到来する可能性があります。フレアが続いています。
2022/ 3/31 12:35 CMEによる太陽風の乱れが到来しました。X1.3の大規模フレアが発生しました。
2022/ 4/ 1 13:25 太陽風の乱れは続いています。M9.6の中規模フレアが発生しました。
2022/ 4/ 2 11:43 太陽風は高速になっています。太陽でCクラスのフレアが続いています。
最新のニュース

2022/ 4/ 3 13:39 更新
M3.9、M4.3の中規模フレアが発生しました。高速の太陽風が続いています。

担当 篠原

太陽でフレアの発生が続いています。
昨夜、2日22時(世界時2日13時)に、
北西の端近く(右上)の2976黒点群でM3.9。
すぐ後の3日2時半(世界時2日17時半)に、
右隣の2975黒点群でM4.3の中規模フレアが発生しています。

SDO衛星AIA131、193の動画を掲載します。
初めのM3.9は、ゆっくりと広い範囲が輝くライプ、
続くM4.3は、一瞬だけ強く輝くタイプのフレアでした。
X線グラフを見ると、2つの時間変化の違いが良く分かります。

M3.9フレアでは、プロミネンスの噴出も発生しています。
GOES衛星SUVI 304では、
ループが大きく広がりながら右に飛び出す様子が撮影されています。

このフレアに伴って、CME(コロナ質量放出)が発生しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を掲載します。
フレアが西の端近くで発生しているので、
コロナのガスは右側に濃く飛び出しています。
しかし、太陽の左にも淡いガスが広がっている様なので、
太陽風の乱れは地球の方向にも向かっている可能性があります。
中心からは外れる方向なので、影響は小さくなりそうですが、
3日後と考えて、5日夜前後に変化が到来するかもしれません。

太陽では、南半球の2978群、2981群でも
Cクラスの小規模フレアが発生しています。


太陽風は、550km/秒の高速の状態でしたが、
今日未明から下がり始めた様で、
現在は500lkm/秒付近で推移しています。
磁場強度は、昨日のニュースの後に
5nTと平均的な状態に下がり、現在まで続いています。

磁場の南北成分はやや南寄りで推移していて、
AE指数は500〜1000nTの変化が続いています。


M3.9フレアにより、
加速されて高エネルギーになった陽子が太陽から到来しています。
この変化はSOHO衛星LASCO C2、C3の画像にも現れていて、
動画の途中からノイズが増えています。



太陽の北西で発生したM3.9、M4.3フレア。SDO衛星AIA131、193。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


M3.9のフレアの時に発生したプロミネンス噴出。GOES衛星SUVI 304。
(c) GOES (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


M3.9フレアに伴って発生したCMEの様子。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー陽子の変化
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。