宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2022/ 3/21 12:18 更新 太陽風は低速の状態が続いています。磁気圏は穏やかです。 担当 篠原 太陽風は、320km/秒と低速の風が続いています。 磁場強度は10nTに強まっていましたが、 今朝早くに一段下がり、 現在は6nTと平均的な値に戻っています。 太陽風磁場の南北成分は、 南向きから北向きにゆっくり切り替わっています。 このため磁気圏の活動は静かになり、 AE指数は途中から変化がなくなっています。 グラフの最後の高まりは、 太陽風のグラフの後半の一時的な南向きの影響です。 SDO衛星AIA193の南半球のコロナホールは更に西に進んでいて、 速度の高まりは来ないままになりそうです。 一方、中心部に小さいコロナホールがあるので、 2〜3日後に速度の弱い高まりが見られるかもしれません。 太陽は、昨日の午後、20日16時半(世界時20日7時半)に、 中心部北側の2971黒点群があった領域で C4.6の小規模フレアが発生しています。 SDO衛星AIA131、193の動画を掲載します。 AIA193(茶色)の動画では、 コロナが周囲に噴き出す様子が見えています。 SOHO衛星LASCO C2、C3によると、 淡いCME(コロナ質量放出)が太陽の左寄りに発生しています。 発生地点が中心線に近いので、 太陽風の乱れは地球にも到来する可能性があります。 4日程度かかると考えると、 24〜25日頃の太陽風に磁場の強まりが見られる可能性があります。 太陽は、小さい黒点ばかりになっています。 2971群の領域で発生したC4.6の小規模フレア。SDO衛星AIA131、193。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) C4.6フレアに伴って発生したCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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