宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2022/ 3/11 12:50 更新 太陽の中心部でCMEが発生し、太陽風の乱れが地球へ向かっています。太陽風磁場が強まっています。 担当 篠原 今日未明、11日3時(世界時10日18時)に、 太陽の中心部北側の2962黒点群で、 C2.8の小規模フレアが発生しました。 SDO衛星AIA131、171、193による動画を掲載します。 フレアの瞬間はAIA131(青)がぼんやりと明るくなる程度で、 ほとんど目立たないのですが、 その後のポストフレアループが、 特にAIA171(黄)できれいに見えています。 AIA193(茶)の画像では、 コロナの動きが大きい様には見えないのですが、 SOHO衛星LASCO C2、C3では、 太陽を囲む様に広がっていくハロー型のCME(コロナ質量放出)が 観測されています。 太陽を左斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星のCOR2でも、 右横方向にCMEが飛び出す様子が撮影されています。 発生場所とCMEの広がりの様子から、 太陽風の乱れが地球へ到来することは確実でしょう。 現在の太陽風の速度から、地球まで4日前後かかると考えると、 14日から16日にかけて乱れの到来に注目してください。 フレアの規模は小さいので、速度は特に高まらず、 磁場や密度の変化が発生する可能性があります。 磁場の強まりが南向きになると、磁気圏の活動が活発になり、 激しいオーロラや磁気嵐などが発生します。 速度が高まらなかった場合は、 磁気圏の乱れの規模は強まりにくくなりますが、 乱れの継続時間がより長くなる可能性があります。 来週の前半に注目してください。 太陽風は、350km/秒前後の低速の状態になっています。 今日未明から磁場が強まり始め、 5nTと平均的な状態から、今朝早くには18nTまで強まりました。 その後は少し下がりましたが、現在も12nTに強まった状態です。 7日のニュースでお知らせした 太陽の北西側で発生した小さいフレアの時に飛び出したCMEの乱れが 到来した可能性があります。 磁場の南北成分は、 磁場が強まり始める頃までは南寄りの傾向が続き、 AE指数で500nTから1200nTに達する大きな変化が発生しています。 しかし、磁場が強まった頃からは北向きに変化する様になり、 磁気圏の活動は弱くなっています。 今後、南向きに傾向が変われば、磁気圏の活動も強まるでしょう。 磁場の強まりが終わるまでは注意して下さい。 放射線帯の高エネルギー電子は、 磁気圏活動の高まりに関係して、大きく減少しています。 2962黒点群で発生したC2.8の小規模フレア。SDO衛星AIA131、171、193。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽を囲む様にCMEが広がっています。SOHO衛星LASCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) STEREO Ahead衛星COR2によるCME。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子 ( 2 MeV 以上 ) の変化 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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