宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:50)
今日、C3.1の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/11 04:30 C3.1
3/10 --- ---
3/ 9 --- ---

黒点  3/11 (NOAA)
磁場 フレア
2957 1 α ---
2960 5 β ---
2962 1 α ---
2964 5 β ---
2965 14 β C1
2966 4 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:45 347 +1.5
-2 h 343 +2.6
-4 h 360 +0.5
-6 h 371 +9.8
-8 h 382 +4.3
-10 h 365 -6.4
-12 h 342 -4.9

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -22 -/ -
-2 h -15 -/ -
-4 h -4 -/ -
-6 h -8 -/ -
-8 h 1 -/ -
-10 h 1 -/ -
-12 h -4 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.9 3x10^1
3/11 1.4 2x10^4
3/10 0.7 1x10^4
3/ 9 0.7 2x10^4
3/ 8 0.6 3x10^4
3/ 7 0.7 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
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黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
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SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
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STEREO (STEREO)
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太陽風 7日 (DSCOVR)
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衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2022/ 3/ 6 13:11 太陽風の速度が高まり、磁気圏の活動も活発になりました。
2022/ 3/ 7 12:11 高速の太陽風が続いていますが、次第に速度は下がりそうです。
2022/ 3/ 8 13:23 太陽風は高速の状態です。磁気圏は活動的になりました。
2022/ 3/ 9 12:49 太陽風は平均的な状態です。2月の黒点相対数は 59.7 でした。
2022/ 3/10 13:29 太陽風は平均的な速度です。磁気圏は穏やかです。
最新のニュース

2022/ 3/11 12:50 更新
太陽の中心部でCMEが発生し、太陽風の乱れが地球へ向かっています。太陽風磁場が強まっています。

担当 篠原

今日未明、11日3時(世界時10日18時)に、
太陽の中心部北側の2962黒点群で、
C2.8の小規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA131、171、193による動画を掲載します。

フレアの瞬間はAIA131(青)がぼんやりと明るくなる程度で、
ほとんど目立たないのですが、
その後のポストフレアループが、
特にAIA171(黄)できれいに見えています。

AIA193(茶)の画像では、
コロナの動きが大きい様には見えないのですが、
SOHO衛星LASCO C2、C3では、
太陽を囲む様に広がっていくハロー型のCME(コロナ質量放出)が
観測されています。
太陽を左斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星のCOR2でも、
右横方向にCMEが飛び出す様子が撮影されています。

発生場所とCMEの広がりの様子から、
太陽風の乱れが地球へ到来することは確実でしょう。
現在の太陽風の速度から、地球まで4日前後かかると考えると、
14日から16日にかけて乱れの到来に注目してください。

フレアの規模は小さいので、速度は特に高まらず、
磁場や密度の変化が発生する可能性があります。
磁場の強まりが南向きになると、磁気圏の活動が活発になり、
激しいオーロラや磁気嵐などが発生します。
速度が高まらなかった場合は、
磁気圏の乱れの規模は強まりにくくなりますが、
乱れの継続時間がより長くなる可能性があります。
来週の前半に注目してください。


太陽風は、350km/秒前後の低速の状態になっています。
今日未明から磁場が強まり始め、
5nTと平均的な状態から、今朝早くには18nTまで強まりました。
その後は少し下がりましたが、現在も12nTに強まった状態です。
7日のニュースでお知らせした
太陽の北西側で発生した小さいフレアの時に飛び出したCMEの乱れが
到来した可能性があります。

磁場の南北成分は、
磁場が強まり始める頃までは南寄りの傾向が続き、
AE指数で500nTから1200nTに達する大きな変化が発生しています。
しかし、磁場が強まった頃からは北向きに変化する様になり、
磁気圏の活動は弱くなっています。
今後、南向きに傾向が変われば、磁気圏の活動も強まるでしょう。
磁場の強まりが終わるまでは注意して下さい。


放射線帯の高エネルギー電子は、
磁気圏活動の高まりに関係して、大きく減少しています。




2962黒点群で発生したC2.8の小規模フレア。SDO衛星AIA131、171、193。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽を囲む様にCMEが広がっています。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


STEREO Ahead衛星COR2によるCME。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子 ( 2 MeV 以上 ) の変化
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。