宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2022/ 3/ 2 11:20 更新 高速の太陽風が続いています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 ニュージーランド南島クィーンズタウンの米戸 実さんより、 27日に撮影されたオーロラの写真をいただきました。 現在の高速太陽風の始まりの頃の写真です。 撮影の時の磁気圏の活動は比較的小規模で、 太陽風の速度は450km/秒と高まり始めで、 10nTに強まっていた磁場が南向きに-5nTほど振れ、 AE指数で400nTくらいの変化が発生した頃です。 この4時間ほど前に-13nTの強い南向きが発生していたのですが、 時間が早かったため空の条件が悪く、 オーロラの撮影はできなかったそうです。 低層から高層にかけて、色の変化がとても美しい写真になっています。 光柱があちこちに伸びていて、宇宙空間へのつながりを感じます。 今回の高速風の始まりでは、 太陽風の磁場は北寄りの傾向になっていました。 数少ない南向きのチャンスを捉えた写真です。 素晴らしい光景をありがとうございます。 現在の太陽風は、速度は500km/秒と高速の状態が続いていますが、 磁場強度は5nTから2nTへ下がり、弱くなっています。 コロナホールの影響は、一旦終わりを迎えそうです。 磁気圏はやや活動的で、 AE指数は500nTに達するくらいの変化が時々発生しています。 太陽風の磁場が弱くなってきたので、 今後の活動はより小規模になりそうです。 SDO衛星AIA193では、 次のコロナホールが太陽の西に進んでいます。 明後日くらいからはこの領域の影響が始まりそうです。 太陽は、南東の端(左下)から活動的な領域が近づいていて、 Bクラスの小さいフレアが繰り返し発生しています。 この後、黒点が現れるでしょうか。 (c) 米戸 実氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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