宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:14)
昨日、C5.7の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気嵐がやや発達しています。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/11 --- ---
2/10 13:24 C4.0
11:01 C3.0
02:28 C5.7
2/ 9 06:33 C5.1

黒点  2/11 (NOAA)
磁場 フレア
2939 3 β C6
2940 6 β C3
2941 28 β C4
2944 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:04 393 +2.7
-2 h 393 -4.4
-4 h 389 -5.1
-6 h 406 -8.5
-8 h 422 -9.5
-10 h 410 -11.4
-12 h 422 -12.5

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -49 -/ -
-2 h -51 -/ -
-4 h -52 -/ -
-6 h -63 -/ -
-8 h -70 -/ -
-10 h -61 -/ -
-12 h -19 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.5 1x10^3
2/11 0.6 6x10^3
2/10 0.7 1x10^4
2/ 9 0.7 1x10^4
2/ 8 0.8 1x10^4
2/ 7 0.7 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
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黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
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SUVI131 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2022/ 2/ 6 12:38 高速の太陽風が続いています。磁気圏もある程度活動的です。
2022/ 2/ 7 12:35 フィラメント噴出が発生し、CMEが地球に向かっています。高速の太陽風が続いています。
2022/ 2/ 8 13:02 太陽風は平均的な速度に戻っています。太陽は穏やかです。
2022/ 2/ 9 13:19 プロミネンス噴出が発生しました。太陽風の乱れが近付いています。
2022/ 2/10 12:37 太陽風の小さい強まりが到来しました。1月の黒点相対数は 54.0 でした。
最新のニュース

2022/ 2/11 13:14 更新
太陽風磁場が南向きに強まり、磁気圏の活動が強まりました。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

昨日のニュースの後も、
太陽風の磁場強度は少しずつ強まって行きました。
磁気圏への影響の大きさに関係する南北成分は、
影響の小さい北寄りに強まった状態が続いたのですが、
深夜、10日22時(世界時10日13時)に南向きに切り替わり、
すぐに -13nTに強まりました。

速度は400〜420km/秒と平均的な状態でしたが、
磁気圏の活動は大きく強まり、
AE指数は1000〜1600nTの大きな変化が
11日0時半(世界時10日15時半)から3時間に渡って発生しました。

ちょうどこの頃、
現地、11日5時(世界時10日16時)に
ニュージーランド南島クィーンズタウンで撮影されたオーロラの写真が、
米戸 実さんより届いています。

低空から上空にかけて色の変化がとても美しい写真になっています。
湖面の反射もあり、迫力がすごいです。

AE指数のグラフを見ると、最初に1500nTに達した頃の写真です。
現地では天文薄明が始まった頃だったそうで、
撮影のタイミングとしてはぎりぎりだった様です。

撮影直後の素晴らしい速報写真を、
どうもありがとうございます。


太陽風の磁場強度は、
11日0時(世界時10日15時)頃に14nTまで強まり、
以降は12nT前後で推移しています。
南向きの変化もこの頃に最大に達し、
以降は次第に小さくなって、
11日10時(世界時11日1時)に北向きに切り替わっています。
このため、今後の磁気圏は穏やかになるでしょう。

今回の磁場変化によりDst指数も強まっていて、
速報値で-70nTと中規模の磁気嵐になっている様です。

太陽風磁場の強まりは、
この後次第に弱くなって行くでしょう。
次の太陽風の強まりは、
SDO衛星AIA193の中心付近に見えるコロナホールの影響です。
明後日くらいから始まる可能性があります。


太陽は、昨日の昼頃に太陽の中心付近の2941黒点群で
C4.0の小規模フレアが発生しましたが、
以降は目立つ程の変化は起きていません。



ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地11日5時0分(世界時10日16時0分)に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


Dst指数(速報値)は、-70nTの変化になっています。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。