宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (14:31)
昨日、C2.3の小規模フレアが発生しています。
太陽風南向き磁場が大きくなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/12 --- ---
10/11 07:31 C2.3
10/10 07:46 C2.0

黒点 10/12 (NOAA)
磁場 フレア
2882 3 β C2
2883 1 α ---
2884 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
14:25 455 -6.3
-2 h 441 -10.0
-4 h 364 -5.1
-6 h 371 -5.5
-8 h 381 -6.1
-10 h 381 -4.5
-12 h 389 -2.8

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 -68 -/ -
-2 h -29 -/ -
-4 h -33 -/ -
-6 h -27 -/ -
-8 h -26 -/ -
-10 h -31 -/ -
-12 h -23 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.5 1x10^2
10/12 0.9 7x10^2
10/11 1.3 2x10^2
10/10 1.6 1x10^2
10/ 9 0.8 2x10^2
10/ 8 0.7 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
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黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
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AIA193動画 (SDO)
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SUVI131 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2021/10/ 7 13:14 太陽風磁場が南向きに変化して、磁気圏の活動が強まりました。
2021/10/ 8 12:22 太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。
2021/10/ 9 13:24 太陽風は更に低速になり、磁気圏は穏やかです。9月の黒点相対数は 51.5 でした。
2021/10/10 13:09 M1.6の中規模フレアが発生しました。CMEも発生し、乱れが地球に向かっています。
2021/10/11 13:14 太陽風磁場の南向きの変化が続き、磁気圏の活動が強まっています。
最新のニュース

2021/10/12 14:31 更新
太陽風の乱れが到来し、磁気圏の活動が強まっています。

担当 篠原

太陽風の乱れが到来しました。
DSCOVR衛星の観測では、
12日10時半(世界時12日1時半)に、
太陽風の速度は370km/秒から480km/秒へ、
磁場強度は6nTから14nTへ急に高まっています。

茨城県柿岡の地磁気観測所の磁場データでは、
およそ1時間後の12日11時半(世界時12日2時半)くらいに、
磁場の強まりが観測されています(1枚目の図)。

M1.6フレアの発生から、
3日弱で乱れは地球に到着したことになります。

4時間ほど過ぎた現在の太陽風は、
速度は450km/秒、磁場強度は9nTと、
どちらも平均より少し高まっている程度です。

太陽風磁場の南北成分は、
乱れの到来前から南向きの変化が続いていました。
このため、磁気圏の活動もその前から強まっていて、
AE指数は500〜700nTの中規模の変化が連続していました。
太陽風の乱れが到来すると、
南向きの磁場は-15nTとより大きく変化したため、
磁気圏の活動は一段と強まり、
AE指数は1000〜1600nTと大きな変化が発生しています。

現在の太陽風磁場は、
南向きの変化は次第に小さくなっていて、
磁気圏の乱れの規模も下がりそうです。

このまますぐに落ち着いてしまうのか、
この後も高まりが続くのか、太陽風の変化に注目して下さい。


太陽では、12日10時半(世界時12日1時半)に、
2882黒点群でB9.5の小さいフレアが発生しています。
このフレアで弱いCMEが発生しているかもしれません。

南西(右下)の2884黒点群が見えなくなっています。




茨城県柿岡で観測された地上磁場の変化。中央付近に急な高まりが発生している(図は6時間幅)。
(c) 気象庁地磁気観測所


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr


GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。