宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/10/12 14:31 更新 太陽風の乱れが到来し、磁気圏の活動が強まっています。 担当 篠原 太陽風の乱れが到来しました。 DSCOVR衛星の観測では、 12日10時半(世界時12日1時半)に、 太陽風の速度は370km/秒から480km/秒へ、 磁場強度は6nTから14nTへ急に高まっています。 茨城県柿岡の地磁気観測所の磁場データでは、 およそ1時間後の12日11時半(世界時12日2時半)くらいに、 磁場の強まりが観測されています(1枚目の図)。 M1.6フレアの発生から、 3日弱で乱れは地球に到着したことになります。 4時間ほど過ぎた現在の太陽風は、 速度は450km/秒、磁場強度は9nTと、 どちらも平均より少し高まっている程度です。 太陽風磁場の南北成分は、 乱れの到来前から南向きの変化が続いていました。 このため、磁気圏の活動もその前から強まっていて、 AE指数は500〜700nTの中規模の変化が連続していました。 太陽風の乱れが到来すると、 南向きの磁場は-15nTとより大きく変化したため、 磁気圏の活動は一段と強まり、 AE指数は1000〜1600nTと大きな変化が発生しています。 現在の太陽風磁場は、 南向きの変化は次第に小さくなっていて、 磁気圏の乱れの規模も下がりそうです。 このまますぐに落ち着いてしまうのか、 この後も高まりが続くのか、太陽風の変化に注目して下さい。 太陽では、12日10時半(世界時12日1時半)に、 2882黒点群でB9.5の小さいフレアが発生しています。 このフレアで弱いCMEが発生しているかもしれません。 南西(右下)の2884黒点群が見えなくなっています。 茨城県柿岡で観測された地上磁場の変化。中央付近に急な高まりが発生している(図は6時間幅)。 (c) 気象庁地磁気観測所 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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