宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 6/24 12:42 更新 C3.4の小規模フレアが発生しました。低速の太陽風が続いています。 担当 篠原 昨日の午後、23日16時(世界時23日7時)に、 太陽の北東の端(左上)の少し向こう側でフレアが発生しました。 GOES衛星のX線強度では、 C3.4の小規模フレアとなっていますが、 実際の規模はこれよりも大きかった可能性があります。 SDO衛星AIA131、193による動画を掲載します。 フレアで明るく輝く瞬間は、 太陽の端よりも少し向こうで発生し、 その後、ポストフレアループの領域が 次第にこちら側に回ってきている様に見えます。 このフレアに伴って、 CME(コロナ質量放出)が太陽の左に向かって発生しています。 SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を掲載します。 地球に対して横向きの噴出なので、影響はないでしょう。 現在の太陽の可視光写真では、 太陽の東端近く(左端)の南北両側に白斑がありますが、 黒点は見えていません。 太陽風は、速度が350km/秒から320km/秒へ少し下がっています。 磁場強度は4nT前後と平均的な状態です。 磁場の南北成分は、全体としては弱い北寄りで、 速度が下がっていることもあり、 磁気圏は穏やかな状態が続いています。 AE指数はほとんど変化がありません。 SDO衛星AIA193では、太陽の中心部にコロナホールはなく、 低速の太陽風がこのまま続きそうです。 太陽の北東の端で発生したC3.4の小規模フレア。SDO衛星AIA131、193。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) C3.4のフレアに伴って発生したCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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