宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2020/12/ 1 12:20 更新 太陽の南東から新しい黒点が現れました。太陽風は530km/秒の高速風になっています。 担当 篠原 太陽の南東の端(左下)から、 M4.4のフレアを起こした領域が姿を現しました。 可視光の拡大写真を掲載します。 今のところ大きめの黒点がぽつんと見えています。 活動も落ち着いている様で、 Bクラスの小さいフレアが観測されている程度です。 引き続き注目してください。 一方、北東(左上)の2787群と南東(左下)2789群は、 黒点が見えなくなっています。 そして、中央部南側の2786群、2788群は 黒点が小さくなっています。 太陽風は、昨日の午後から速度が高まり始め、 30日18時(世界時30日9時)には500km/秒に達して、 高速風になりました。 その後も530km/秒前後で推移しています。 磁場強度は、速度が高まる頃に10nTに強まっていますが、 その後は4nTと平均的な状態に戻っています。 SDO衛星AIA193では、 コロナホールは特に見られなかったのですが、 どこかに噴き出し口があった様です。 磁場の南北成分は、0nT付近で小さく変化しています。 磁気圏は基本的には穏やかの様で、 AE指数は小さい変化が起きている程度です。 高速太陽風はこれからどの様に推移するでしょうか。 注目してください。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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