宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by NIT, Kagoshima College |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2020/ 9/ 8 12:54 更新 太陽風は更に低速になっています。8月の黒点相対数は 7.6 でした。 担当 篠原 台風の接近もありお知らせするのが遅れましたが、 8月の黒点相対数の月平均値は、 7.6 とWDC-SILSOより発表されています。 5月の 0.2 以降、6月の 5.8、7月の 6.3、そして8月の 7.6と、 小さい変化ですが、月平均値は上昇を続けています。 このため、13か月平均値も、 昨年12月の 1.8 を最低値として、その後は上昇が続いています。 1枚目の下のグラフで、変化を拡大して表示しています。 8月に見えた黒点群は、7月の続きで2767群、2768群、 そして、新しく2769群〜2772群の4群が発生しています。 出現緯度は、17〜27度の範囲で(南北両半球を含んでいます)、 新しい第25期の黒点群と考えられます。 第25期の始まりについては、 WDC-SILSOにも記事が掲載されています。 8月の無黒点の日は13日でした。 8月は、前半は黒点が見える日が続いていたのですが、 22日以降は現れなくなり、9月に入った現在まで続いています。 このままだと、9月の黒点相対数はまた下がってしまうかもしれず、 新しい周期の始まりは、引き続き注目する必要がある様です。 その太陽は、SDO衛星の可視光写真を拡大すると、 南東(左下)に小さい黒点ができている様に見えます。 (AIA193で少し明るくなっている場所です) 群番号が付けられる様な領域に発達するでしょうか。 X線グラフは特に変化はありません。 太陽風は、320km/秒へ速度が下がり、 更に低速の風になっています。 磁場強度は、4〜5nTと平均的な状態です。 磁場の南北成分は、グラフの前半は弱い南寄りですが、 後半は0nT付近になっています。 このため、AE指数も前半に250nTの小規模の変化が続いていますが、 以降は変化が見られなくなっています。 SDO衛星AIA193には、コロナホールは見られず、 この後も低速の太陽風が続きそうです。 (c) 黒点データ:NOAA/SWPC、WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 太陽黒点相対数の長期変化。7月の黒点相対数は 7.6 でした。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の月毎の無黒点日の日数。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |