宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/ 9/21 11:11 更新 Mクラスのフレアが2回発生しています。高速太陽風が到来しています。フィンランドのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 ちょうど一週間前の現地9月14日1時(世界時13日22時)に、 フィンランドのイナリで撮影されたオーロラの写真を、 宮田 繁さんよりお送りいただきました。 2日前に始まった高速太陽風が終わりかけて、 太陽風の速度は450km/秒くらいに下がっていましたが、 磁場が南向きに振れて、 AE指数で中規模の変化が頻繁に起きていた日の撮影です。 1枚目は、背景にペルセウス座やプレアデス星団がきれいに見えていて、 明るいオーロラとの競演になっています。 2枚目では、湖の彼方へオーロラの光が伸び、 湖面が鏡の様にそれを写しています。 2枚の写真は、10分ほどの間に撮影されています。 空全体を見事なオーロラが飾っていたのでしょう。 とてもきれいな写真をどうもありがとうございます。 太陽では、東と西でMクラスの中規模フレアが発生しています。 初めに、東の端から新しく現れた2420黒点群で、 20日14時(世界時20日5時)に、M1.5のフレアが発生し、 続いて、西側の2415黒点群で、 21日2時半(世界時20日17時半)に、M2.1のフレアが発生しています。 SDO衛星AIA131による動画を掲載します。 2415黒点群は、一旦静かになった後のフレア発生です。 また、2420黒点群は、可視光写真にもやや大きい姿を現しています。 今後の活動に注目して下さい。 昨日のニュースで、穏やかに推移しそうだと書いた太陽風は、 その直後、20日14時(世界時20日5時)頃から強まりが到来して、 磁場強度は20nTヘ高まり、速度は550km/秒に上昇しました。 磁場強度はすぐに下がったものの、10nTに強まった状態が今朝まで続き、 速度も550km/秒のまま推移しています。 このため、磁気圏の活動も高まって、 AE指数では、瞬間的に2000nTを超える変化が発生し、 その後、500〜1000nTの中規模の変化が続いています。 現地9月14日0時57分(世界時13日21時57分)に、フィンランドのイナリで撮影されたオーロラ。 (c) 宮田 繁氏 現地9月14日1時9分(世界時13日22時9分)に、フィンランドのイナリで撮影されたオーロラ。 (c) 宮田 繁氏 東端の2420群によるM1.5と、西側の2415群によるM2.1の2つの中規模フレア。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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