宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/ 8/20 12:30 更新 太陽風は500km/秒の高速風に変わっています。カナダのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 カナダの高坂雄一さんより、世界時19日6時から10時にかけて、 地平線上空に薄いオーロラが出続けていたとのことで、 写真を2枚いただきました。 太陽風の磁場の南北成分が、 -5nT前後と南向きに振れていた頃の活動です。 AE指数は、800nT前後と中程度の変化をしています。 高坂さんとしては、思ったより良く見えたという印象だった様です。 一昨日の写真と比べると(2枚目どうしがほぼ同じ位置です)、 オーロラは地平線近くに限定されていて、縦の光の筋も控えめです。 磁気圏活動の高まりの違いが見えて、とても興味深いです。 どうもありがとうございます。 太陽風は、昨日のニュース以降ゆっくりと速度を上げて、 現在は500km/秒と高速の状態に変わっています。 磁場強度は、昨夜にかけて、10nT近くまで上がりましたが、 現在は7nTと少し下がっています。 磁場の南北成分は、グラフの前半は南寄り、 後半は0nT付近と様子が変化しています。 このため、AE指数も、前半は変化が目立っていますが、 後半はあまり動かなくなっています。 SDO衛星AIA193の北半球に広がっていたコロナホールの影響が、 地球に及び始めたようです。 また、AIA193の写真では、太陽の中央部にもコロナホールがあります。 ちょうど中央線に達しているので、 これから3日ほど経つと、続いてこちらの影響が到来しそうです。 太陽風は、来週の前半にかけて高まった状態が続く可能性があります。 太陽は、南東(左下)の2403黒点群が発達しています。 X線のグラフも、Bクラスの小さい変化が 頻繁に起きるようになっています。 今後、活動の規模が高まっていくかどうか、注目して下さい。 放射線帯の高エネルギー電子は、太陽風の変化を受けて、 昨日よりも下がっていますが、 GOES15(青線)は、まだ10,000に届いています。 太陽風が高まっているので、こちらも引き続き注目して下さい。 (c) 高坂雄一氏 カナダ・ブリティッシュコロンビア・ランビーで、現地19日0時(世界時19日7時)前後に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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