宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2014/ 3/23 08:47 更新 太陽風は500km/秒の高速風になっています。磁気圏は穏やかです。 担当 篠原 昨日の午後、22日16時(世界時22日7時)に、 太陽の西端の2011黒点群で M1.1の中規模フレアが発生しました。 続いて、22日18時(世界時22日9時)に、 隣の2005黒点群でC4.8の小規模フレアが発生しています。 規模は2011群のフレアの方が大きいですが、 2005群で起きたフレアは、CMEの発生を伴っています。 SOHO衛星LASCO C3の動画を見ると、 右上に向かって白いガスが噴き出しています。 その前に右横に向かって噴き出すCMEも起きていますが、 これは裏側の現象です。 CMEは斜め方向に飛び出しているので、 地球への影響は見られないか、 到来しても小さい変化でしょう。 太陽風は、昨日のニュース以降更に速度が上がり、 今日未明に500km/秒に達して高速風になっています。 それに伴って磁場強度は10nTから7nTに少し下がっていますが、 依然やや強まった状態です。 磁気圏への影響を左右する太陽風磁場の南北成分は、 ほとんどの時間帯で北寄りに推移しています。 一時的に0nTに近づいた時に、 AE指数300nTの小規模のオーロラ活動が起きています。 今回の高速風は、SDO衛星AIA193で西側に見えていた コロナホールの影響かもしれません。 コロナホールの規模は小さかったので、 高速風は短い期間で終わるのではないでしょうか。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース ) 2005黒点群で発生したC4.8フレアに伴うCME。SOHO衛星LASCO C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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